現地時間８月５日、衝撃のニュースが飛び込んできた。バルセロナがリオネル・メッシの退団を発表したのだ。少年時代からバルサ一筋の34歳は、クラブとの契約は2021年６月をもって終了したものの、両者ともに残留することで合意、新たに５年契約を結ぶと報じられていただけに、まさに思いもよらぬ出来事だった。

　また、その理由がラ・リーガの規定にあるサラリーキャップ問題をクリアすることができなかったというのも、ファンのため息をより深いものとした。

　あまりに不本意な幕切れに世界中で悲痛な叫びが上がる一方で、バルサのチームメイトたちはインスタグラムでこぞって背番号10へ、感謝の想いを投稿している。ここでは数名の選手の言葉を紹介したい（一部中略）。

ジェラール・ピケ
「もう二度と同じことはできない。カンプ・ノウも、バルセロナの街も、僕らもだ。20年以上クラブに在籍した後、君はもうバルサのシャツを着ることはない。現実は時にとても厳しいものだ。2000年に出会ったとき、僕らは13歳だった。なんというキャリアだろう。

　バルセロナに復帰した僕の最初のシーズンで、僕らは３冠を達成し、君は史上最高の選手となり、そこから伝説が始まったのだ。今、君は旅立ってしまったが、いつの日か戻ってくると信じている。まだまだやりたいことがある。どこに行っても楽しんで、君だけが知っている方法で勝ち続けてくれ。愛してるよ、レオ」

セルヒオ・ブスケッツ
「クラブや僕らのために何年にも渡ってしてくれたことには感謝しかない。子供の頃にやって来て、このクラブを相応しいレベルにまで成長させ、歴史に残る最高のプレーヤーとして去っていくのだ。あなたと一緒にプレーし、多くの時間を共有し、そのほとんどが本当に素晴らしいものだった。あなたがいないととても寂しいよ。僕はあなたとあなたの家族の幸せを願うばかりだ」
 

マルク＝アンドレ・テア・シュテーゲン
「これまで長い間、あなたと一緒にプレーし、多くの重要な瞬間やタイトルを経験できたことを嬉しく思う。時には意見が合わないこともあったが、常に同じ方向を向き、勝ち負けを超えてそれぞれが人として成長してきた。ありがとう！

　あなたは自分の人生をかけたクラブで歴史を作り、真のサッカー界のレジェンドとして去っていく。フットボーラーが誰ひとりとして、近付くことができないことを成し遂げたんだ。あなたとあなたの家族に、これからの人生に幸多からんことを祈るよ」

アントワーヌ・グリエーズマン
「ただひとつ言えることは、サッカー好きなら誰でも考えることだ。『ありがとう！』あなたがバルセロナで行なった全てのことに感謝している！街のために、クラブのために。あなたは全てを変えたんだ！これは惜別ではなく、再会を願うものであり、あなたの道がバルセロナで再び交わることを確信している。どこに行っても、あなたとあなたの家族が幸せであることを祈っているよ。あなたはあらゆる面で僕のお手本だった」

アンス・ファティ
「ラ・マシアに来た僕たち少年はみんな、あなたのそばでプレーすることを夢見ていた。僕はその夢を叶えることができて幸運だった。この２年間、僕に愛情を注いでくれたこと、僕が学んだこと全てに感謝したい。僕の家族と僕はあなたに永遠に感謝している。あなたとあなたの家族の幸せを願っているよ」

"故郷"への別れは一旦なのか、永遠なのか。ファンも戦友も、前者であることを祈っている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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