【日本 対 イラク】サッカーダイジェスト取材記者の採点&寸評

2015年06月11日 サッカーダイジェスト編集部

イラクを圧倒。“ハリルイズム”は確実に浸透しつつある。

【MAN OF THE MATCH】柴崎 岳(日本)

【サッカーダイジェスト取材記者による採点&寸評】
取材:白鳥和洋、塚越始、五十嵐創、広島由寛、小田智史

【マッチレポート|日本 4-0 イラク】

【PHOTOギャラリー】2015.6.11国際親善試合|日本 4 -0 イラク

【日本代表】
[GK]
1 川島永嗣 5.5

試合勘が鈍っているのか、60分にゴール前でパンチングミス。ハリルホジッチ監督の信頼を得るには、不十分なパフォーマンスだった。
 
[DF]
5 長友佑都 6

11分に宇佐美、柴崎と軽快なパス回し。続く18分には迫力ある攻め上がりを見せた。左サイドをほぼ制圧し、平和な90分を過ごした。
 
19 酒井宏樹 5.5
27分に自陣でボールを奪われるなど、浮き足立つシーンも。どこか危なっかしさがあり、"安定の内田"と比べて物足りなさを感じた。
 
20 槙野智章 6.5
1-0で迎えた9分に香川のCKから左足で上手く合わせる。相手にロングボールを蹴り込まれた際も、素早い反応で見事に対応した。
 
22 吉田麻也 6
55分過ぎに少し慌てた局面を除けば、最終ラインをコントロールしていた。無失点に抑え、ディフェンスリーダーとしての面目は保った。
 
[MF]
7 柴崎 岳 6.5

縦への意識が強く、5分に絶妙なパスから本田の先制弾をお膳立て。ゲームメーカーとしてもチャンスメーカーとしても機能していた。前半に中盤を支配したこのMFが、MOMだろう。
 
10 香川真司 6
ノーゴールで、特に目立ったわけではない。それでも、効果的なオフ・ザ・ボールの動きでギャップを作った働きは見逃せなかった。
 
17 長谷部誠 6.5
柴崎とバランスを取りつつ、鋭いパスを積極的に入れることで攻撃にリズムをもたらした。また中盤のフィルターとしても高性能だった。
 
[FW]
4 本田圭佑 6.5

2分にファーストシュートを放ち、その3分後には最初の決定機をモノにした。右サイドで上下動を繰り返し、守備にも献身的に貢献。
 
9 岡崎慎司 6.5
32分に左足のシュートで勝利を手繰り寄せる追加点。ボールを引き出すフリーランを何度も繰り返すメンタルタフネスも評価に値した。
 
11 宇佐美貴史 6.5
岡崎の得点(32分)につながったドリブル、スルーパスはパーフェクト。抜群のテクニックで敵を惑わせ、盟友・柴崎との連係も光った。
 
交代出場
FW
8 原口元気 6.5

84分に軽快なドリブルシュートからダメを押す。試合後は「ミスが多かったのは反省点」と控え目ながらも、アピールには成功した。
 
FW
14 武藤嘉紀 6

敵陣の深い位置でボールを持つ回数は少なくなかった。しかし、そこからスムーズにシュートまで持ち込めず悔しさを露わにしていた。
 
FW
26 永井謙佑 5.5

爆発的なスピードで守備にも奔走し、大観衆を沸かせた。ただ、最終局面でのプレーがやや雑でシュートチャンスには恵まれなかった。
 
FW
18 大迫勇也 5.5

良い形でボールを引き出せなかった。「みんながみんなゴール前に入ってきて……。スペースがなかった」とミックスゾーンで苦笑い。
 
MF
2 谷口彰悟 ─

76分から途中出場し、A代表デビュー。見せ場らしい見せ場は作れなかったものの、本人曰く「この雰囲気を味わえたのが収穫だった」。
 
MF
16 山口 蛍 ─

85分の投入直後に素晴らしいインターセプトから最前線の大迫にスルーパス。ゴールに結び付かなかったとはいえ、インパクトを残す。
 
監督
ヴァイッド・ハリルホジッチ  6.5

決して弱小ではないイラクを前半から圧倒。縦に速い攻撃を意図的に展開できていた点で、"ハリルイズム"は確実に浸透しつつある。
 
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
 
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