「クラブの戦力に不満が…」メッシのバルセロナ電撃退団のワケは? 発表前に現地メディアが報じていた“予兆”

2021年08月06日 サッカーダイジェストWeb編集部

突然の退団発表に現地メディアも騒然

クラブのアイコンとも言えるメッシ。契約延長をするものと思われたが…。(C)Getty Images

 現地時間8月5日、ラ・リーガのバルセロナはアルゼンチン代表MFリオネル・メッシが退団すると発表した。

 メッシとバルセロナの契約は2021年6月末に満了。しかし、クラブも、メッシ本人も残留することで合意しており、新たに5年契約を結ぶと報じられていた。

 しかし、バルサはラ・リーガの規定にあるサラリーキャップ問題をクリアすることができなかったと説明。公式HPでは「クラブと選手が合意に達し、新たな契約を締結するという明確な意思があったにもかかわらず、ラ・リーガの定める経済的・構造的な障害のために実現できなかった」と綴られ、規定上の手続きが叶わなかったことが理由だとしている。
 
 だがこの日、バルサが正式に退団すると発表する前段階で、現地では様々な報道がなされていた。ひとつは「メッシ自身が新たな契約に乗り気ではなく、残る意志がない」というものだ。
 
 スペインのラジオ局『RAC1』のジェラルド・ロメオ記者は「彼はまだフリーエージェントである。そしてバルサとの契約更新はほぼ不可能になった。それをジョアン・ラポルタ会長もよく知っている」と伝えた。その理由として、「彼はバルセロナのスポーツプロジェクトや経済状況を好ましく思っていない。そのため、契約を更新したくないのだ」と伝えた。

 また、『TNT Sports』でバルサ番のジャーアナリスト、マルセロ・バチェラー記者は「バルセロナはラ・リーガのサラリーキャップ問題をクリアするために働きかけ、メッシ残留の選択肢を残そうとした」と伝えている。

「ラ・リーガのハビエル・テバス会長は、バルサに選択肢を突き付けた。リオネル・メッシとの契約を延長して欧州スーパーリーグを諦めるか、メッシを失ってESLを続けるかというものだ」

 いずれにせよ、こうした報道の後で、メッシのバルセロナ退団が正式に発表された。本人からのコメントなどは現時点では発表されていない。

 ラ・リーガはこの事態を看過するのか、そして名手は新天地を選ぶとすれば、どこになるのか。今後の動向が注目される。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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