日本では考えられない? スペイン監督の会見後に始まった“深夜の撮影会”【東京五輪】

2021年08月04日 江國 森(サッカーダイジェストWeb編集部)

ひとりのカメラマンが駆け寄り…

コートジボワール戦で骨折したという右手が痛々しいデ・ラ・フエンテ監督。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

[東京五輪 準決勝]U-24日本0-1U-24スペイン/8月3日/埼玉スタジアム2002

 日本では、なかなかお目にかかれない光景だった。

 東京五輪の準決勝で、スペインは延長戦にもつれ込む激闘の末、115分にマルコ・アセンシオが決めた劇的弾で日本を撃破。決勝に駒を進めた。

 試合後、森保一監督とMFの相馬勇紀が出席した日本の記者会見の後、スペインのルイス・デ・ラ・フエンテ監督とキャプテンのヘスス・バジェホが会見場にやってきた。
 
 劇的勝利に監督は終始ご機嫌。日本についても、「素晴らしいチームであり、ここ数年で大きく成長したと思う。世界的にも高く評価されるべきチームだった」と称えた。

 驚いたのは、その会見が終了した後だ。ひとりのスペイン人カメラマンが駆け寄り、指揮官にポーズを要求したのだ。すると、監督も笑顔で対応。ガッツポーズを決めて、なんと撮影会が始まったのだった。

 コートジボワールとの準々決勝での劇的勝利に喜び過ぎて右手を骨折したデ・ラ・フエンテ監督は、最後にスペイン人記者たちと左手でグータッチをしながら、会見場を後にした。これだけ喜びを露わにしたのは、それだけ日本に苦戦を強いられたから、とも言えるかもしれない。

 気が付けば、時間は0時になろうとしていた。

取材・文●江國森(サッカーダイジェストWeb編集部)

【五輪代表PHOTO】U-24日本0-1U-24スペイン|強豪スペインを相手に善戦するもアセンシオの一撃に沈む... 
 
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事