森保監督には明確な“スペイン攻略法”があった。にもかかわらず日本はなぜ勝てなかったのか【東京五輪】

2021年08月04日 サッカーダイジェスト編集部

「焦らずに守りながら…」

森保監督は試合後の会見でスペイン戦を振り返った。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

 目標に掲げていた金メダルには届かなかった。優勝候補スペインとの準決勝、日本は延長戦の末に0-1で敗れた。

 日本代表の森保一監督は「決勝へ駒を進めることをチーム全体で準備していたので、思ったような結果を得られずに残念」と試合を総括したあと、スペイン戦のプランを明かす。

「守備の時間が長くなることはある程度、予想していました。そのなかで、スタートからアグレッシブに戦ってチームとして粘り強く戦うことを考えていました」

 もちろん、"守るだけで点を取りにいかない"というわけではない。指揮官は「焦らずに守りながら、我々に与えられるスペースでカウンター勝負する」という計画を持っていた。
 
 しかし、先述したとおり日本は惜敗。では、何が足りなかったのか。森保監督に言わせればこうだ。

「最後にゴールまで至らなかったのはまだまだ。守備から攻撃への切り替えスピードや、ゴールを決め切るところは課題。攻撃は全体的な質を上げていかなければいけない」

 日本はスペインに健闘したが、決勝へ進むことができなかったのも事実。大事なのは「この経験を今後の成長、勝ちにつなげていく」(森保監督)こと。その第一歩は3位決定戦でメキシコを破り、銅メダルを獲得することだろう。

「オリンピアンであるかメダリストであるかは大きく違う」

 必勝を誓った森保監督の下、日本は1968年のメキシコ五輪以来の銅メダル獲得なるか。3位決定戦は8月6日の20時キックオフ予定だ。

構成●サッカーダイジェスト編集部

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