８月３日、東京五輪の準決勝でスペインと対戦したU-24日本代表は延長戦の末に０-１で敗れた。

　決勝点を奪われたのは延長戦の後半も終盤に差し掛かった115分。エリア左でスペインのアセンシオにボールを持たれると、コントロールショットを打たれ、ネットを揺らされた。

　それまでCBでコンビを組んだ板倉滉らと協力しながら手堅い守備を見せていたキャプテンの吉田麻也は、失点シーンをこう振り返る。

「はがされてもカバーすることを徹底していましたが、最後、ワンプレーで差が。伊達に（アセンシオは）レアル（・マドリー）でやっているだけあるなと思いましたね」

　ただゲームプランに関しては修正点もありながら手応えも感じたようだ。

「プランとして奪ったボールを前に付けて、逆サイドでカウンターを狙っていたので、それをみんなが恐がらずにやれたのは一番良かったなと。ただそこでのクオリティを出さなくちゃいけないですし、良い形が出ただけでなく、そこで仕留めたかったです。ただ狙いとして悪くなかったと思います」

　次はこれまで通りの中２日で、８月６日のメキシコとの３位決定戦に臨む。勝てば、1968年のメキシコ五輪以来となる銅メダル獲得となる。

「（今大会）良いコンディションで、できたのはひとつ良かったと思います。良い準備に尽きると思うので、この２日も同じことをやることだけです」

　吉田は気持ちと身体のリカバリーを行ないながら、2012年のロンドン五輪では敗れた３位決定戦で、リベンジを誓う。

構成●サッカーダイジェスト編集部

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