「スペインが一枚上手だった」。田嶋会長が日本の健闘を称えつつ相手の凄さを認める【東京五輪】

2021年08月03日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

「今日の試合は必ず意味のあるものになるはず」

スペインとの準決勝の結果を受けコメントした田嶋会長。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 2021年8月3日、東京五輪を戦う日本代表がスペインと準決勝で激突。立ち上がりから相手にボールを支配される展開ながらも、粘り強いディフェンスを武器に対抗した彼らはどうにか90分を無失点で凌ぐと、延長戦前半もどうにか守り抜く。

 しかし、PK戦が頭をよぎり始めた115分、日本代表の選手たちの足が止まった時間帯にスペインのアセンシオに左足で決勝弾を叩き込まれてしまった。その後、反撃に出ようとしたが、思うようにチャンスを作れず……。決勝進出はならなかった。

 このスペイン戦の感想を、日本サッカー協会の田嶋会長は次のようにコメントしている。
 
「中2日の5試合目というかなり疲労が蓄積して体力的には厳しい中で、両チームともに持てる力を出し尽くした試合だった。素晴らしい試合をしてくれた選手たちに感謝したい。

世界のトップにどのようにすれば今の日本が勝てるのかという共通理解のもとに試合を進めてくれたが、スペインが一枚上手だったということを認めなければならない。スペインは2010年ワールドカップで優勝するまでヨーロッパの中で何度も悔しい経験を積み重ねてきて今がある。

これから日本が世界のトップと伍して戦い、その壁を乗り越えていくために、今日の試合は必ず意味のあるものになるはずで、サッカー界全体で不断の努力をしていかなければならない。中2日でのメキシコ戦に向けてしっかりとリカバリーをして銅メダルを目指して欲しい。引き続き代表チームへの応援をよろしくお願いいたします。」(原文ママ)

 日本代表にはもう1試合、メキシコとの3位決定戦がある。グループリーグで一度破った相手との再戦はなかなか嫌なものだが、是が非でもメダルを獲得してもらいたい。

構成●サッカーダイジェスト編集部

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