スペイン戦勝利のカギは“現実的”な戦い。森保監督は「ピッチ内の修正能力」と「選手たちの成長」に感謝!【東京五輪】

2021年08月02日 サッカーダイジェストWeb編集部

「必然的に出場停止の冨安のところは変えないといけない」

選手たちには「思い切ってやってほしい」と送り出す森保一監督。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

 東京五輪の準決勝・スペイン戦を前に、日本代表の森保一監督は8月2日、試合会場となる埼玉スタジアムで前日会見を行なった。

 森保監督は冒頭で、「まずは明日のスペイン戦、オリンピックのメダルをかけた戦いに挑めることを非常に嬉しく思います。明日の試合も難しく厳しい試合になると思いますが、選手たちにはこれまでやってきたことに自信を持って、試合に臨んでほしい」と意気込みを語った。

「このオリンピックに臨むにあたって、金メダルを目標に掲げてきました。もし、決勝に進めば歴史を変えるということに繋がる」

 その目標に向かって邁進するなかで、ここまで勝ち上がってこれたのは選手たちが目の前の戦いに集中し、コンディションを維持しながら「最善の準備をしてくれたから」と強調。そして「目標にとらわれず、自分たちのベストを発揮してもらいたい。それが出来る選手たちの集まりだと思うので、思い切ってプレーしてほしい」と語る。

 中2日で4試合を戦ってきている日本は、準々決勝のニュージーランド戦で120分を戦いPK戦の末に勝利した。
 
 疲労の蓄積も大きいであろうスペイン戦での選手起用については、「必然的に出場停止の冨安のところは変えないといけない。明日の起用についてはまだ決定していないが、これまでの戦いをベースに疲労等々を考慮して決めたい」と明かした。

 メダルのかかった重要な一戦で期待するのは、「選手たちの成長」だ。

「チーム全体で五輪の戦いを通して、確実にレベルアップしている」という森保監督は、ニュージーランド戦で強く感じたこととして、理想とするプレーを追求する一方で、試合展開によって現実的な戦い方が出来ていることを評価し、特に手応えを掴んだ点をこう語った。

「試合の流れの中で、耐えながら、我慢強く試合を進めながら、ピッチ内で修正能力を発揮してくれて、流れを引き戻し、結果に繋げてくれている。対応力、修正力が特にレベルアップしている」と感じたという。

 悲願のメダル獲得へ向け、大会前からの"成長"をピッチで表現できるか。スペインとの大一番は、埼玉スタジアムで3日、20時にキックオフされる。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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