「厳しい試練」スペイン紙は準決勝の対戦相手、日本に戦々恐々!「何年もかけて作られたチームだ」【東京五輪】

2021年08月01日 サッカーダイジェストWeb編集部

「文句なしのスターはクボだ」

スペイン側は、快進撃を続ける日本に警戒を強めている。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

 日本は7月31日、東京五輪の準々決勝でニュージーランドと対戦。立ち上がりから押し込むも120分で得点を奪えず、最後はPK戦の末に、接戦をモノにした。

 この結果に対し、コートジボワールを下し、一足先に準決勝進出を決めていたスペインのメディアが敏感に反応。全国紙『AS』は、「スペインのセミファイナルの相手である日本は、メダルを獲得することを目標に何年もかけて作られたチームだ」と、敵国の情報を事細かに伝えている。

「(ルイス・)デ・ラ・フエンテ(監督)のチームにとっては、厳しい試練と言える。なぜなら、ホスト国は何年も前からこの大会のために準備してきたからだ。互いを知り尽くした選手たちであり、ニュージーランドとのPK戦で極限状態を乗り越えてメダルレースに潜り込んだ。彼らは自国でのオリンピックでメダルを獲得するチャンスが2回あることで肩の荷が下り、今ではより危険な状態になっている」

 さらには、注目すべき選手も紹介。若手からオーバーエイジまで、6人の名を挙げている。
 
「文句なしのスターはクボだ。グループリーグ3試合で3ゴール、人目を引くサッカーをして、年上が多いにもかかわらず、自然とリーダーシップを発揮している。彼はストライカーの後ろでプレーし、絶対的な自由度を持っているので、前線のあらゆる場所に現われる。その他にも日本では将来性のある若い選手たちが集まっており、トミヤスやドウアンは、今大会で確実に存在価値を高めている。

 さらに、ヨシダ(CB、32歳)、サカイ(SB、31歳)、エンドウ(MF、28歳)の3人のベテランもいる。監督のモリヤスは、自チームが攻撃面では多くのタレントを擁しているが、後方では苦戦していることを自覚しているのだ。だからこそ、安心感と堅実性を備えた3人でディフェンスを強化したのだ」

 スペインはグループステージを1勝2分で突破し、準決勝も後半アディショナルタイムにかろうじて追いつき、延長戦の末に勝利と、ここまで決して順風満帆な戦いぶりではない。そうしたこともあり、勢いに乗る日本とは、非常にタフなゲームになると睨んでいるようだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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