「ポゼッションはできたけど…」田中美南が攻撃の課題を分析。VAR判定についても言及【東京五輪】

2021年07月31日 サッカーダイジェスト編集部

「VARがああいう判断になったのは残念ですけど…」

スウェーデン戦に出場した田中。攻撃の課題について語った。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

 1-3で敗れた東京五輪のスウェーデン戦、なでしこジャパンはボール支配率で59%を記録し、パスは相手の約2倍となる649本をつなぎ、その成功率は85㌫だった。数字が示すとおり、田中美南は「ボールは動かせていたし、嫌な立ち位置をとって前半は相手を困らせることができた」と語った。

「相手の勢いが落ち着いたなか、余裕を持ったボール運びはできていたと思う。ボールは持ててていたので、相手も疲れて足を止めていた部分もあった」

 ただ、シュート数のスタッツに目を移せば、スウェーデンの16本に対して日本は12本と下回っている。田中は攻撃の課題をこう分析した。

「ポゼッションはできたけど、シュートまでいけていたかと言うと、そうでもなかった。立ち位置をとりながら、もっとシュートまで行くのか、入り込むのか。もっともっと突き詰めていかないといけないと思います」
 
 また田中は、30分にペナルティエリア内で倒され、一度はPKの判定が下されたがVARチェックでノーファウルとなった場面についても言及した。

「あれはVARがああいう判断になったのは残念ですけど、自分的にはランニングコースに入られたのでPKなのかなと思います。だけど、それもサッカーかなと思います」

 むしろ田中は「苦しい時にどんな形でもゴールを取り続けるFWになるしかない」とさらなる成長に意気込む。悔しい経験を糧にどう変われるか、今後の活躍に期待したい。

構成●サッカーダイジェスト編集部

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