「心の中でいつも炎は燃えていた」8強で涙も、高倉監督は選手を称える「重圧は並大抵ではなかった」【東京五輪】

2021年07月30日 サッカーダイジェストWeb編集部

「なかなか闘志が前面に出るチームではなかったかもしれないが…」

ピッチ脇で戦況を見守る高倉監督。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

 日本女子は7月30日、東京五輪の準々決勝でスウェーデン女子と対戦した。

 試合は立ち上がりから、FIFAランク5位で、グループステージでは同1位のアメリカを下したスウェーデンに押し込まれ、7分にマグダレナ・エリクソンに先制点を許すが、23分に長谷川唯からのクロスに田中美南が左足で合わせ、同点に追いつく。

 これで息を吹き返した日本は一気に逆転を目指し、チャンスも迎えるがモノにすることができない。すると53分、スティナ・ブラクステニウスに左サイドを突破され、逆に勝ち越し点を奪われてしまう。結局、68分にもPKで3点目を献上したなでしこジャパンは、1-3で敗戦。ベスト8で涙をのむ結果となった。

 試合後、インタビューに応じた高倉麻子監督は悔しさを押し殺しながら、必死に言葉を紡いだ。
 
「非常に力のあるスウェーデンとの一発勝負のなかで、自分たちの武器で戦うという部分ではいい時間帯は作れたかなと思うが、やはりスウェーデンが非常にいいチームだったので及ばなかった。負けたという事実があるので、自分たちの武器以上の何かを持たなければいけないのかなと思う」

 共に戦い抜いた選手たちへ、賛辞を寄せることも忘れなかった。

「選手たちは精一杯戦ってくれたと思うが、やはり世界一のチームを追いかけるチームの重圧というのは並大抵ではなかったと思う。それになかなか闘志が前面に出るチームではなかったかもしれないが、選手たちの心の中でいつも炎は燃えていたし、今日も自分たちらしいサッカーをしてくれたと思う」

 悲願の金メダルへはあと3歩及ばなかった。2年後に迫るワールドカップまでに世界との差を縮め、今回味わった悔しさを晴らすことはできるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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