「トライさせてもらっている」状態上向きの上田綺世、“エース”として覚醒なるか【東京五輪】

2021年07月29日 サッカーダイジェスト編集部

「切り返して決め切れればいいですね」

1トップで先発した上田は攻守で奮闘。ポジティブな印象を残した。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

 U-24日本代表は7月28日、東京五輪のグループステージ第3節でU-24フランス代表と対戦。久保建英、酒井宏樹、三好康児、前田大然がそれぞれ1ゴールずつを奪って4-0で勝利。この結果、GS3連勝でグループAを首位通過した。

 この試合、1トップでフル出場した上田綺世は的確なポストプレーで味方の攻め上がりを促せば、巧みな動き出しから相手ゴールに迫った。

 積極的なシュートも相手には脅威だっただろう。実際に久保と酒井の得点は上田のシュートのこぼれ球を押し込んだもので、このストライカーが2ゴールに絡む活躍でフランス戦の勝利に大きく貢献したのは間違いない。

「シュートは決めにいっていますけど(笑)。切り返して決め切れればいいですね。まあ、結果的にゴールと勝利につながればいいかなと思います」
 
 そう試合を振り返る上田は東京五輪のエースストライカーと目されていた。だが、1戦目と2戦目はどちらも途中出場でフランス戦が大会初スタメンだった。

 怪我の影響で事前合宿では別メニュースタート。ここまでのほとんどの時間を怪我の治療やコンディション調整に費やしてきたからだ。

 現在のコンディションは「プレーを見て判断してもらえれば」と多くは語らなかった。ただ、1、2戦目と比べると徐々に身体のキレが戻っているという印象を持った人は少なくないだろう。

「怪我をしている状況でメンバーに選んでもらい、トライさせてもらっている。得点はしていないのでまだまだ満足していない」

 東京五輪のエースストライカーとして期待される男がさらに調子を上げれば――。日本のメダル獲得はより現実味を帯びてくるはずだ。

構成●サッカーダイジェスト編集部

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