なでしこJ、チリに1-0勝利でGS3位通過。準々決勝でW杯女王の米国を粉砕したスウェーデンと激突!

2021年07月27日 サッカーダイジェストWeb編集部

終盤の77分に決勝点

チリ戦で決勝点を奪った田中。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

 東京オリンピックの女子サッカーは7月27日、各地でグループステージ最終戦の6試合を開催。宮城スタジアムでは、なでしこジャパン対チリの一戦が行なわれ、日本が1-0で勝利を収めた。

 勝てば準々決勝進出が決まる日本は、24日のイギリス戦のメンバーから先発5名を変更して臨んだ。

 試合は立ち上がり、日本がやや押し気味の展開。15分過ぎにペースを掴み、杉田妃和、岩渕真奈が立て続けに決定機を迎えるが得点には至らない。前半はチャンスを活かしきれず、0-0で終了した。
 
 迎えた後半、日本はスタートから菅澤優衣香に代えて田中美南を投入。序盤は田中にボールを集め、フィニッシュまで持ち込むが、チリの守護神、クリスティアンヌ・エンドレルの好守や守備陣のブロックに阻まれ、ゴールを奪い切れない。

 日本はさらに54分、林穂之香に代えて遠藤純、そして66分には長谷川唯に代えて最年少の18歳、木下桃香を投入する。

 68分、日本は大ピンチを迎える。カウンターから押し込まれると、右サイドからの折り返しのボールをヘディングシュートで合わせられ、クロスバーを直撃。真下に落ちたボールはゴールラインを割っているか、際どい場面だったが、ここはノーゴール。なんとか事なきを得た。

 じりじりとした展開が続くなか、ついに日本が均衡を破る。77分、敵陣ペナルティエリア内に入り込んだ岩渕にくさびのパスが入ると、後方から走り込んだ田中へラストパス。田中は名手エンドレルの脇の下を通す、巧みなチップキックのシュートでゴールに流し込んだ。日本が1-0とリードする。

 日本はその後もチリを押し込み、チャンスをつくり出す。追加点こそ奪い切れなかったが、1-0で勝ち切り、決勝トーナメント進出を決めた。日本は英国、カナダに続き、グループ3位となり、7月30日の準々決勝では、グルーステージで2019年ワールドカップ世界女王のアメリカを破ったスウェーデンと対戦することとなった。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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