日本女子は７月27日、東京五輪のグループステージ第3戦で、チリと対戦した。

　勝てば８強入りを決められる日本は立ち上がりから押し込み、エースの岩渕真奈や杉田妃和がチャンスを迎えるが、相手守護神クリスティアンヌ・エンドレルの好守もあり、モノにすることができない。

　それでも77分、ついに均衡を破る。杉田からペナルティエリア内で縦パスを受けた岩渕が相手を背負いながらも、右足のアウトサイドでゴール前へパス。最後は後半から入った田中美南が右足で押し込み、ネットを揺らした。

　このゴールは決勝点となり、日本は１-０で勝利。勝点を４に積み上げ、グループ３位で準々決勝進出を決めた。

　試合後、インタビューに応じた田中は、興奮気味に白熱の一戦を振り返っている。
 

「本当に厳しい戦いだったが、90分みんなが集中して戦えたおかげで自分が１点獲ることができたと思う。キーパーが寝るなと思ったので、冷静に浮かせた。最後まで見れたのが良かった。

　本当に自分らはもう勝つしか道が残っていなかったし、どんなにチャンス作って外そうが、最後１本決めたら後ろが守ってくれると信じていたので、本当にやり続けようという思いで（試合に）入った」

　カナダとの初戦（１-１）では田中のPK失敗もあり、勝ち切ることができなかった。期する思いは人一倍あったようだ。

「初戦のPKを外してしまったが、本当にみんなのおかげで取り返すことができたので、本当みんなに感謝したい」

　悲願の金メダル奪取までは、あと３勝。チーム一丸で戦うなでしこジャパンの躍進に注目だ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【五輪代表PHOTO】大仕事をやってのけた！決勝ゴールを叩き込み、日本を決勝T進出へ導いた田中美南！

【五輪代表PHOTO】日本女子 ０-１ チリ女子 ｜途中出場の田中が決勝点を奪う活躍！決勝トーナメント進出を決める重要な勝利に！

【なでしこジャパンPHOTO】東京オリンピックに挑む、選ばれし22選手を紹介！