「バカげた金額を費やすのは見たくない」シティOB、200億円超でのケイン獲得に猛反対!代わりに推薦したのは…

2021年07月27日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

「シティは関心を示していないだろうが…」

シンクレア(右)がケイン(左)ひとりに大枚をはたくことに異議を唱えた。(C)Getty Images

 今夏のマーケットで最も去就が注目されるひとりが、ハリー・ケインだ。もちろん、トッテナムが手放すことになった場合、その移籍金は天文学的数字となるだろう。

 新天地の有力候補として騒がれるのは、ジョゼップ・グアルディオラ監督が率いるマンチェスター・シティ。退団したセルヒオ・アグエロの穴を強力なストライカーで埋めるべく、イングランド代表FWを獲得するのではないかと言われている。

 ケインの退団を望まないトッテナムは、売却するにしても1億5000万ポンド(約210億円)超を求めると言われる。27歳の能力に議論の余地はないが、コロナ禍でメガクラブも経済的打撃を受けているなか、ひとりの選手にこれだけの額を払うべきか、賛否両論があるのも確かだ。

 例えば、シティOBのトレバー・シンクレアは"反対派"だ。巨額でケインを獲得するより、トーマス・トゥヘル監督の下で出場機会に恵まれず、やはり去就が注目されるチェルシーのタミー・エイブラハムを4000万ポンド(約56億円)で狙うほうが良いと、英『talkSPORT』で話している。
 
「若いし、ペップ(ジョゼップ・グアルディオラ監督)の指導能力や、周囲のチームメートを考えたら…エイブラハムはトッププレーヤーだよ。

 完璧な選手はいない。22、23歳ならなおさらだ。だが、彼には大きな成長の余地がある。私がシティで見てみたいと思うような選手だよ」

 さらに、シンクレアは「正直、クラブについて私が考える原則に反するんだ」と、ひとりの選手に資金を費やしすぎることに反対した。

「ひとりの選手にそんなバカげた金額を費やすのは見たくない。それじゃ終わりだ。私はタミーを見てみたい。シティは関心を示していないだろうから、実現はしないと思っているよ。だが、私にとってエイブラハムはトッププレーヤーだ」

 シンクレアの考えにも、また賛否両論があるだろう。プレミア王者がこの夏、どのように動くか注目だ。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

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