FW林大地は日本の守備に不可欠だったが…無得点という結果には悔しさを露わに【東京五輪】

2021年07月26日 サッカーダイジェスト編集部

「負けていい試合なんかひとつもない」

南アフリカ戦に続いて先発した林。80分に交代するまで身体を張って献身的にプレーした。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

 日本は7月25日、東京五輪グループステージ第2戦でメキシコと対戦した。

 日本は6分に久保建英のゴールで先制すると、11分に堂安律のPKで追加点を奪う。85分にセットプレーから失点するも、90分を通して組織的な守備を披露し、2-1で勝利した。

 組織的な守備という意味では、最終ラインを統率したCBの吉田麻也や激しいバトルを繰り返したボランチの遠藤航らのパフォーマンスは素晴らしかった。加えて、CFで先発した林大地の働きも見逃せないだろう。

 林は「チームのために走るのは意識していた」と言うとおり、前線から献身的に守備。中盤や最終ラインの選手が奪いどころを絞りやすいように相手CBのパスコースを限定するなど、プレッシャーをかけ続けた。さらに、被セットプレー時にはヘディングでボールを弾き返すシーンもあった。

 FWでありながらも、日本の守備に不可欠な存在だったと言えるだろう。
 
 しかし、林が求めるのは得点という目に見える結果だ。先発した南アフリカ戦に続いてメキシコ戦もノーゴールに終わり、「ゴールを決めたかった思いはあります」とFWとしての悔しさを露わにした。

 チャンスはあるだけに、あとはいかに決め切るか。周囲との連係がスムーズな林が1点取って波に乗れば――。日本はもっと強くなるはずだ。

「負けていい試合なんかひとつもないですし、母国で代表ユニホームを着て五輪を戦うのは特別。勝たないといけない義務があると思うので全部勝ちたい」

 次戦以降に向け、こう意気込んだ林。28日のフランス戦では献身的なプレーだけでなく、ゴールを奪って日本を勝利に導いてほしい。

構成●サッカーダイジェスト編集部

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