「愛されていないと感じることがあった」パリSG移籍のヴァイナルダムがリバプール時代の苦悩を告白! レジェンドOBは苦言

2021年07月25日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

「嫌なら通知を切って、アプリを消せ」

ヴァイナルダムの告白に苦言を呈したキャラガー(右)。 (C)Getty Images

 仲間やホームスタジアムに集まるファンに愛されても、すべての人から評価されるのは難しい。

 この夏パリ・サンジェルマンに加入したジョルジニオ・ヴァイナルダムは、契約満了で退団したリバプールで「愛されていない」と感じることもあったと明かしている。

 クラブとの契約延長交渉がまとまらなかったヴァイナルダムは、英紙『Guardian』のインタビューで「愛されていない、評価されていないと感じたときがあった」と話した。

「チームメートやメルウッドの人たちのことじゃない。彼らはみんな僕を愛してくれ、僕も彼らを愛している。そちら側の人たちではなく、もっと違うあっち側の人たちのことだ」

 さらに、ヴァイナルダムは「SNSにもいたと言わなければいけない。うまくいかないと、出ていけと責められるのは自分だった。練習と試合で毎日全力を尽くしたのに……」と続けている。

「スタジアムのファンとSNSのそれは異なると感じる。スタジアムのファンはいつも僕を支えてくれた。SNSでは、負けると僕が責められた。契約が終わるとなれば、リスクだからプレーしないという選手もいるかもしれない。でも、僕はそれと逆のことをしたんだけどね。

 いつも良いプレーだったわけじゃないけど、鏡を見て『全力を尽くした。向上のためにハードに練習した』と言えた。最後の休日がいつだったかも覚えていない。多くの試合に出た。体にとっては多すぎたけど、フィットネスを保とうと全力を尽くした」
 
 また、ヴァイナルダムは「より多くの金を僕が望み、ファンから『オファーを受けなかったから勝つためにベストを尽くさないだろう』と思われるのは受け入れられなかった」と強調している。

「チームメートが僕にがっかりしたとの感覚を覚えたことはなかった。チームとはすべてがうまくいっていたんだ」

 これらの訴えに、リバプールOBのジェイミー・キャラガーは納得がいかないようだ。「彼を愛しているが、これは正しくない」とツイートしている。

「SNSはサーカスで、どのクラブにもピエロはいる。通知を切って、嫌ならアプリを消せ。彼はより多くの金を望み、クラブはノーと言った。それがサッカーだ」

 いずれにしても、ヴァイナルダムはリバプールに別れを告げ、パリに向かった。マウリシオ・ポチェティーノ監督から事前に自宅で練習の様子などを動画で見させられたというヴァイナルダムは、「彼のやり方はすでに知っているのに、どうして僕と話したいんだと思った」と振り返っている。

「パリSGのプロジェクトについて話すためだったんだ。僕はその一員でいられることをうれしく思う。ここはすべてのタイトルを勝ち取り、世界最高のチームになることにこだわっている」

 リバプールでは、イングランドと欧州の頂点に立った。パリSGでも、ヴァイナルダムは国内外の栄光をつかむことができるだろうか。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

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