「ここで終わりじゃない」なでしこ敗戦も、熊谷紗希はチリ戦へ切り替え。「勝点3を獲ることだけを考えて…」

2021年07月24日 サッカーダイジェストWeb編集部

女子サッカーはグループ3位でも通過可能

最終戦への切り替えを呼びかける熊谷。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

 なでしこジャパンは7月24日、東京五輪のグループステージ第2戦で、イギリス代表と激突。札幌ドームで行なわれた一戦は、0-1で日本が敗れた。

 初戦のカナダ戦で引き分けた日本にとって、必勝を期して臨んだ試合だった。

 ピンチを凌ぎながら0-0で迎えた74分、右サイドからのクロスに反応したエレン・ホワイトに、ニアサイドに飛び込まれ、ヘディングでコースを変えファーサイドへ流し込まれた。

 決してフリーにしたわけでもなく、そこまで今大会2得点を記録している相手エースを抑え込んでいただけに悔しさもひとしおだ。

 試合後のフラッシュインタビューに応じたキャプテンの熊谷紗希は、「それで勝負が決まる世界なので、自分たちもそれを理解してやっていたところもあった。終始自分たちの思った形で守れていただけに、あの一つは本当に悔しい」と決勝弾の場面を悔やみ、「だからこそ結果に繋げたかった。最低でも勝点1を取りたかったのが正直なところ。この試合は終わってしまったので、とにかくチリ戦で勝点3を獲ることだけを考えてやっていきたい」と次戦へ気持ちを切り替える。

「ここで終わりじゃないので、次に向けて準備していきたい」
 
 これで1分1敗の勝点1のまま、グループステージ最終節を迎える日本。

 女子サッカーでは、出場12か国が3グループに分かれ、グループ内で総当たり戦を開催。各グループ上位2か国と3位になったチームのうち上位2か国を加えた8か国で決勝トーナメントを戦うため、次のチリ戦に勝利すれば、他会場の結果次第となるものの、まだ決勝トーナメント進出の可能性が残される。

「スコアというか、点を取るしかない。当たり前のことですが、失点せずに得点を奪えば。失点しなければ負けることはない。次は勝たなければいけないので、スコアに繋がる姿勢をチームとして出していきたい」

 熊谷にとっても生まれ故郷札幌での戦いには特別な想いがあったという。「だからこそ今日勝ちたかった。代表のユニホームを着て生まれ育った場所でプレー出来るということはすごく光栄なこと」とし、さらに最終戦の地は、常盤木学園高時代を過ごした宮城県で行なわれる。その点については、「ゆかりのある場所でオリンピックができるというのは夢みたいなことですが、宮城では絶対に勝点をとれるように、勝利できるように、チーム一丸となって頑張りたい」と闘志を燃やした。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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