「今日以上のプレーを!」なでしこのエース岩渕真奈、芸術的同点弾で東京五輪「初戦の難しさ」を払拭

2021年07月21日 サッカーダイジェストWeb編集部

女子はグループステージ上位3位まで突破の可能性

芸術的な同点弾で日本を窮地から救った岩渕。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

 なでしこジャパンは7月21日、東京五輪のグループE初戦でカナダ代表と対戦し、1-1の引き分けに終わった。

 日本は、GKに池田咲紀子、DFは右から清水梨紗、南萌香、熊谷紗希、北村菜々美、ボランチは中島依美と三浦成美、右サイドに塩越柚歩、左に長谷川唯、2トップに菅澤優衣香と岩渕真奈が先発した。

 試合は序盤にカナダの圧力を受け後手に回ると、6分に右サイドのクロスからクリスティン・シンクレアに押し込まれ先制を許す。

 1点ビハインドで迎えた後半は波乱続き。

 交代出場した田中美南が47分にペナルティエリア内で相手GKに倒される。一度は田中のファウルを取られるものの、VARチェックの末PK判定に。

 しかし、キッカーを務めた田中が相手GKステファニー・ラビに止められてしまう。すると一瞬の隙を突かれてしまう。60分に左サイドのクロスをGK池田がファンブル。相手選手に押し込まれるものの、副審の旗が上がりここはオフサイドの判定に。なんとか事なきを得る。
 
 攻めあぐねていた日本だったが84分、自陣の右サイドからのフィードに反応し、カナダのディフェンスライン裏に抜け出した岩渕がワンタッチでミドルシュート。これがゴール右のネットを揺らし日本が同点に追いついた。

 試合後のフラッシュインタビューに応じた岩渕は、「初戦の難しさがあるなかで、開始5分くらいに失点してしまい、なんとか勝点1に繋がるゴールを取れて良かったです」と同点弾のシーンに胸をなで下ろす。

 そして、「今日以上のプレーを2試合目、3試合目でしっかりとできるように。悔いのないように頑張りたい」とグループステージ突破に向けて意気込みを語った。

 相手GKの負傷やVAR判定などもあった後半は、アディショナルタイム8分となったものの、逆転弾は生み出せず、スコアは1-1のままタイムアップを迎えた。

 グループEの次戦、日本は札幌ドームで初戦を2-0と快勝しているイギリスと激突する。

 女子サッカーでは、出場12か国が3グループに分かれ、グループ内で総当たり戦を開催。各グループ上位2か国と3位になったチームのうち上位2か国を加えた8か国で決勝トーナメントを戦う。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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