【移籍市場超速報】ピルロ、ユーベ退団? クアドラードはインテルへ? etc.

2015年06月04日 ジャンルカ・ディ・マルツィオ

インテルはコンドグビアに条件提示も…。

MLSのニューヨーク・シティからオファーを受けたピルロ。CL決勝を最後に、アメリカへ旅立つのか。 (C) Getty Images

【ユベントス】ピルロ、CL決勝最後にユーベ退団も。MLSからのオファーに揺れる
 
 ユベントスに加入して4シーズン、スクデット4連覇や今シーズンのCL決勝進出に大きな貢献を果たしたアンドレア・ピルロが、今シーズン限りの退団を考え始めている。
 
 契約はあと1年残っているが、MLSのニューヨーク・シティFCからオファーが届いており、キャリアの最後をアメリカという未知の世界で過ごしたいという気持ちに傾いているのだ。決断はおそらく、ベルリンでのCL決勝が終わった後になるだろう。
 
【モナコ】コンドグビアにインテル、ユベントスが興味
 
 中盤の補強を進めているインテルは、ファーストチョイスであるトゥーレ・ヤヤの獲得が困難になっていることもあり、他の候補にターゲットを移しつつある。
 
 そのなかでも最も優先順位が高いのが、フランス代表ジェフリー・コンドグビア(モナコ)。すでに先週、エージェントがピネティーナ(インテルのトレーニングセンター)を訪れてコンタクトを持っている。
 
 ただし、インテルの提示する移籍金2500万ユーロ(約35億円)に対して、モナコの付けた値札は3500万ユーロ(約49億円)。これは放出そのものに難色を示しているからだ。コンドグビアに対しては、ユベントスもポグバ放出時の後釜候補としてリストアップしており、今後の動向が注目される。
 
【チェルシー】クアドラードはイタリア復帰が濃厚か
 
 今冬フィオレンティーナからチェルシーに移籍したコロンビア代表ファン・ギジェルモ・クアドラードは、出場機会が十分に得られなかったこともあり、イタリアへの復帰を選択肢のひとつとして考えている。
 
 一両日中に、代理人のアレッサンドロ・ルッチがチェルシーと話し合いを持つ予定。イタリアではインテルが強い興味を示しているほか、ローマもジェルビーニョを放出する場合にはその後釜として獲得を検討することになるだろう。
 
【翻訳】
片野道郎
 
翻訳者からのごあいさつ
 イタリアのスポーツ専門局『SkySport』を舞台に活躍するジャンルカ・ディ・マルツィオは、移籍専門記者という新たなジャンルを独力で切り開いた草分けにして、他をまったく寄せ付けないトップランナーです。
 
 イタリア国内ではすでに数年前から超メジャーな存在でしたが、2013年1月にジョゼップ・グアルディオラ監督のバイエルン入りという大スクープをものにして、一躍ヨーロッパ中でその名を知られるようになりました。その後も、ウィリアン(当時シャフタール・ドネツク)がトッテナムからチェルシーに寝返った顛末など、イタリアにいながらワールドワイドな移籍情報をいくつもスクープしています。
 
 セリエAから下部リーグまで各クラブの会長やスポーツディレクターはもちろん、代理人からスカウトまで膨大な関係者と緊密なネットワークを持ち(iPhoneのアドレス帳には3000人以上のコンタクトが入っています)、他の記者には絶対入手できないディープな情報をキャッチ。素晴らしいのは、しっかり裏が取れるまでは決して情報を出さないところです。
 
 ご存じの通り、世界中を飛び交っている移籍関連ニュースの大半は、誰かの願望や思惑に基づくただの噂でありそれ以上ではありませんが、ディ・マルツィオが発信するニュースは、すべて彼自身のプライドがかかったガチネタであり、ハズレはほぼ皆無と言っても過言ではありません。移籍ネタに関しては、どんなにありそうな話でもディ・マルツィオが書くまでは嘘か本当かわからない、どんなにあり得ない話でもディ・マルツィオが書いたら本当、というのが、もはやこの業界の常識になっているくらいです。
 
 ツイッターのフォロワーは全世界で約30万人。日本では13年7月から『ワールドサッカーダイジェスト』誌に連載コラムを寄稿しています。この連載を休載した時には、日本のフォロワーからいくつも問い合わせのリプライが飛んで来たほどの人気です。
 
 そんなディ・マルツィオのオフィシャルサイト『gianlucadimarzio.com』から、移籍関連を中心とする最新ニュースを毎日厳選してお伝えするのがこのコーナー。サプライズはあっても「ガセ」はありませんから、安心してお読みください。(片野道郎)
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