南野、無念の途中交代! 国内二冠達成も「この悔しさを来季にぶつける」

2015年06月04日 山口裕平

ザルツブルクがオーストリア杯を制すも、南野はGKの退場後に交代…。

チームはオーストリア杯を制するも、南野は味方GKの退場によって、GKとの交代を命じられてしまった。この無念を来季への糧にしたい。(C) Getty Images

 南野拓実が所属するザルツブルクは、6月3日に行なわれたオーストリア・カップ決勝でオーストリア・ウィーンを下し、2年連続国内二冠を達成した。
 
 前半にGKが退場し、ひとり少ない状況での厳しい戦いを強いられたザルツブルクだったが、延長前半5分(95分)に主将ソリアーノが値千金の先制ゴールを奪うと、延長後半にも追加点を挙げて2-0で勝利。「延長まで粘って決める人が決めたし、やっぱりこのチームは強いなと思います」と南野が語った通り、ザルツブルクが地力の差を見せつけた試合となった。
 
 この試合に先発した南野は、味方GKの退場直後の43分にGKとの交代でピッチを後にすることになってしまった。チーム同様、南野個人としてもなかなか試合に乗り切れず、効果的なプレーを出せていていない状況での交代となった。
 
「(GKの退場という)アクシデントがあったから、それについて自分はなにも言えないですけど、チームが優勝して良かったです」――試合後、南野は悔しさと嬉しさが入り混じった表情で率直な気持ちを語った。
 
 当然、もっとピッチに立って決定的な仕事をしたい気持ちはあった。だが、GK退場という場面で最初の交代カードに選ばれてしまったのもまた事実で、「それが一番悔しい」と語った南野は「次のシーズンに向けて(この悔しさを)ぶつけていければいいかなと思います」と早くも来季の雪辱を誓っている。
 
 これから南野は3週間のオフに入り、6月24日には早くも来シーズンのリーグ戦、そしてCL予選プレーオフに向けた練習が始まる。まだまだ南野は今季の出来に満足していない。来季の活躍に期待したい。
 
取材・文:山口裕平
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