【ホンジュラス戦のスタメン予想】注目は2列目のレフティトリオ。1トップは“3番手男”がアピールを狙う

2021年07月12日 江國 森(サッカーダイジェストWeb編集部)

ワンランク上のチームを相手にダブルボランチが機能するか

U-24ホンジュラス代表戦の予想スタメン。2列目のレフティトリオの配置は流動的になりそうだ。

 7月22日に行なわれる南アフリカとの東京五輪初戦に向けて最終調整を進めるU-24日本代表は12日、大阪のヨドコウ桜スタジアムでU-24ホンジュラス代表と親善試合を戦う。

 サイズはそれほど大きくないもののフィジカルが強く、一人ひとりのテクニックも優れているという点では、グループステージ第2戦で戦うメキシコと似た特徴を持ったチームであり、本番に向けて貴重なテストマッチとなる。

 22人の登録メンバーが決定してから最初のゲームとなるが、アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)に参加したり、故障を抱えたりしている選手もいるなか、どんなスタメンになるのか。

 システムは4-2-3-1で、GKは8日の練習試合(対静岡産大)でも先発に名を連ねた谷晃生と予想。大迫敬介の可能性もあるが、6月シリーズの起用法を考えても、序列では前者がやや上回っていると見る。

 最終ラインは、右から酒井宏樹、吉田麻也、冨安健洋、中山雄太の4人でほぼ間違いない。A代表でもレギュラーを務める酒井、吉田、冨安は本番でも不動だろう。左SBは、定位置を争う旗手怜央が、三笘薫とともに川崎のACL参戦でまだ合流していないため、今回は中山がスターターとなる。

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 ダブルボランチは、6月シリーズで固まった遠藤航と田中碧のコンビ。このチームが生きるも死ぬも、このペアの出来次第と言っても過言ではなく、ワンランク上のチームを相手にどこまで機能するかは注目ポイントのひとつだ。

 タレント豊富な2列目は、右から堂安律、久保建英、三好康児のレフティ3人が並びそうだ。いずれもテクニックに秀でたこのトリオが、どんなハーモニーを奏でるのか。三笘が不在の左サイドは相馬勇紀もいるが、こちらもACL帰りで合流が遅れたため、出場したとしても途中からか。

 最後にCFは、前田大然が脳震とう、上田綺世が脚のつけ根の肉離れの影響で別メニュー調整が続き、合宿終盤に全体練習にも加わったが、ここで無理はさせないだろう。レギュラー候補2人の代役を務めるのは、当初のバックアップメンバーから"昇格"した林大地だ。ここでアピールすれば、FWの3番手という序列をひっくり返す可能性もあるため、人一倍モチベーションは高いはず。見事な先制ゴールを叩き出した3月のU-24アルゼンチン代表戦のような勝負強さに期待したい。

 なお、このホンジュラス戦と17日のスペイン戦はサポートメンバーの櫻川ソロモン、武田英寿、山本理仁、藤田譲瑠チマ、成岡輝瑠、鈴木海音の6人も出場する可能性がある。

文●江國 森(サッカーダイジェストWeb編集部)

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