「20分近く話し込んでいた」長谷部誠とフランクフルト新監督の”青空会議”に現地紙が注目!

2021年07月11日 サッカーダイジェストWeb編集部

「37歳のベテランは、誰よりも心が若い」

ブンデスで14季目を迎える長谷部。 (C)Getty Images

 現地時間7月10日、ブンデスリーガのフランクフルトに所属する長谷部誠と、新たな指揮官の座に就いたオリバー・グラスナー監督について、現地紙『Frankfurter Rundschau』が報じた。

 昨シーズンを5位で終えた同クラブは、8月のシーズン開始に向けて6月末に始動。ボルシアMGに移籍したアディ・ヒュッター前監督にかわり、昨季はヴォルフスブルクを率いたオリバー・グラスナー氏が新監督に就任し、指揮を執っている。

 日本代表の活動に参加した鎌田大地など代表組はまだ合流していないが、長谷部はすでにチームトレーニングで汗を流しているようだ。

 そんななか、同紙は水曜日に行なわれたトレーニングでのあるシーンに着目。ミニゲームのレギュラー組に起用された長谷部とグラスナー監督が、芝生の上で長く語り合っていたというのだ。

「経験豊富な長谷部誠は、もうすぐブンデスリーガで14シーズン目を迎える。そんな彼と、グラスナー監督は練習帳の中央に陣取り、ボールを囲んで20分近く話し込んでいた。ハセベは、指揮官の話に耳を傾け、いろいろな意見を述べているようだった。

 やがてグラスナーは指を芝に向け、草の葉を何枚か取り出して、右から左へ動かし、そしてもとに戻した。一体彼らは何を話していたのだろうか?」
 
 この記事を執筆したダニエル・シュミット記者は、「グラスナー監督は、攻撃的フランクフルトにより守備的な安定性を与えたいと考えている」と伝えている。

「彼がチームにもたらすのは改革ではなくて改善だ。これまでも柔軟な思考でこれまでのチームを成功に導いてきた。今はまだ選手のことを知る段階だろう。グラスナーは時間はかかるが、チームにオートマニズムを植え付けることに長けており、昨シーズンはフランクフルトも苦しめられた。

 これまでニコ・コバチとアディ・ヒュッターの両監督が3バックを基本に構成していたアイントラハトは、引き続きこのシステムを使い続けるはずだ。だが、グラスナーの"ニュアンス"を生かす4バックやポジションなど、基本的な戦術変更も必要になる場面も必ず訪れる」

 シュミット記者は「選手たちはその変化に順応していく必要がある」とし、チーム最年長に対しての印象をこのように綴った。

「長谷部誠の場合は、この切り替えプロセスが早く進むはずだ。誰よりも心の若い37歳は、DFのほとんどすべてのポジションをこなしている。リベロ、アンカー、ときにはCBも。彼に戦術の説明の必要はない。ただ、よりベストを探すために、監督のヒアリングは続いていくだろう」

 フランクフルトの開幕戦は、8月14日、ドルトムントとの対戦に決まっている。ヨーロッパリーグにも臨む新シーズンで、37歳のベテランは最前線で戦い続ける姿を見せてくれるはずだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【写真】フィールドでグラスナー新監督と語る長谷部の姿に注目!

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