サガン鳥栖・金明輝監督が“行き過ぎた”指導と言動で、3試合の指揮資格停止。処分は今後協議で決定

2021年07月09日 サッカーダイジェストWeb編集部

トレーニング中に「適正範囲を超えた行為」があったと報告

指導法が問題視されている金監督。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 7月9日、Jリーグのサガン鳥栖は、金明輝監督の練習中の態度に問題があったことを公表し、処分を課することを発表した。

 リリースによれば、6月26日の午前に行なわれたトレーニングにおいて、「一選手のラフプレーに対し、金明輝監督による指導の適正範囲を超えた行為(選手を手で押さえながら足払いをして転倒させた)があったとの報告があった」という。

 そこで、選手と監督に対してヒアリングを行ない、その後は選手・スタッフ40名にも聞き取り調査を行なったという。

 その結果、「クラブとしては当行為が指導の適正範囲を超えているとの判断をし、監督に対して下記の対応を行うとともにJリーグへ報告し、以下のとおり、対応することといたしました」としている。

 リリースに掲載されている時系列によれば、26日の練習後、オフを挟み、30日にスタッフがGMに練習中の出来事を報告。GMが映像確認などを行ない、7月5日に社長に報告。6日に選手、7日に監督と面談をし、8日には40人規模のヒアリングを実施したようだ。

 また、同日にJリーグにも第一報を入れており、「監督、当該選手、GMが話合いを行い、監督から当該選手への謝罪と当該選手から監督への前向きな発言が交わされました」との表記もある。

 そして9日、取締役会にて監督への対応を協議し、決定のうえ、Jリーグへ報告(第二報)を入れたとしている。
 
 結果、以後3試合の指揮資格停止(17日名古屋戦、24日セレッソ大阪戦、8月9日FC東京戦)および、当面の間の練習参加の停止を決定。正式な処分と、再発防止策については、今後の協議のうえで決定するという。

 リリースの末尾で、サガン鳥栖の福岡淳二郎代表取締役は下記の声明を発表している。

「この度は、サガン鳥栖のファン・サポーターならびにご協賛いただいているスポンサーの皆様方そして、いつも温かい応援をしていただいている関係各位の皆様方には、多大なるご迷惑、ご心配をおかけしたことを、心よりお詫び申し上げます。

 サガン鳥栖は、地域の皆様方に愛され、地域の誇りとなるべく存在として活動を続けてきたなかで、今回の事案については決して看過できない行為だと認識しています。今後、発生した原因、背景などを踏まえてしっかりと襟を正し、クラブ理念である「人づくり、まちづくり、夢づくり」を実現するためにも、二度と繰り返さないという強い覚悟をもって再発防止に向けて取り組んでいくことをお約束いたします。

 引き続き、皆様からの叱咤激励をいただきながらクラブとして成長していく所存ですので、変わらぬ応援、ご声援をよろしくお願い申し上げます。」

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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