「寛大なペナルティ」ヴェッラッティが決勝で激突するイングランドの疑惑の判定に言及。「自分がレフェリーなら…」

2021年07月09日 サッカーダイジェストWeb編集部

「ウェンブリーでイギリス人に勝つのは夢のようだ」

ヴェッラッティは、EURO決勝で夢を叶えることはできるか。(C)Getty Images

 イタリア代表MFマルコ・ヴェッラッティ(パリ・サンジェルマン)が現地時間7月8日、イングランドとのEURO2020決勝を前に記者会見に出席した。現地紙『Tuttosport』が伝えている。

 欧州予選を10戦全勝で突破したイタリアは、本大会に入ってもロベルト・マンチーニ監督の攻撃サッカーが機能。グループステージを無失点での3連勝で首位通過すると、決勝トーナメントでもベルギーやスペインという難敵を下し、ついに53年ぶりの欧州制覇に王手をかけた。

 ヴェッラッティは右膝の怪我で最初の2試合こそ欠場したものの、以降の4試合はスタメン出場し、中盤の要として好調なチームを支えている。そんな28歳のMFは、指揮官へ絶大な信頼を寄せており、特別な思いを明かしている。

「監督はどこに行っても素晴らしい仕事をしてきた。イギリスで批判された? サッカーでは、勝てないだけで批判されることがある。この世界では結果が一番だ。僕らを素晴らしい結果に導いてくれた。僕らにとっては特別な存在だ。結果が出ない時に、失っていた自信を与えてくれた。熱意を取り戻させ、ピッチの真ん中で僕たちに笑顔を与えてくれる完璧なコーチだ。33試合負けていないという結果が、正しかったことを証明している」
 
 デンマークを延長の末に破ったイングランドの準決勝は「みんなで見た」と言い、決勝で相まみえるライバルの印象を伝えるとともに、世界中で議論を呼んでいる決勝点に繋がったPK判定にも見解を示している。

「彼らはフィジカルなチームだが、技術的に優れた選手がたくさんいる。決勝進出にふさわしい。ウェンブリーのファンへの恐れ?このような雰囲気に慣れている人も多いと思う。それは僕たちにも力を与えてくれる。この試合以上の刺激はない。

(疑惑の判定については)寛大なペナルティだったとしよう。もし自分がレフェリーだったら笛を吹かなかっただろうが、こういうことはサッカーの一部だ。決勝では、素晴らしい試合を演出してくれる名レフェリーが笛を吹く。彼はファンやホームチームに影響されることはないと思う。その点については心配していない。チャンピオンズ・リーグでも審判を務めていて、全てに慣れている」

「難しい試合になるだろう」と警戒を強めながらも、「ウェンブリーでイギリス人に勝つのは夢のようだ」と野望を語ったヴェッラッティ。そのパフォーマンスで2018年10月から続くアッズーリの無敗記録を34に伸ばすことはできるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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