英代表ケイン、決戦を前に盟友エリクセンへ連絡「彼が僕を応援しないのは分かっている」

2021年07月06日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

「代表でのトロフィーは、クラブでのどんなトロフィーにも勝る」

かつてトッテナムで共闘し、攻撃を牽引したエリクセン(左)とケイン(右)。(C)Getty Images

 イングランド代表は、サッカーの母国に主要大会のトロフィーを戻そうと意気込んでいる。だが、EURO2020準決勝で対戦するデンマーク代表が、志半ばで離脱を余儀なくされたクリスティアン・エリクセンのために必死なのも周知のとおりだ。

 イングランド代表を牽引するエースで主将のハリー・ケインは、所属のトッテナムでエリクセンとチームメートだった。英『talkSPORT』で、ケインは「彼にああいうことがあって、連絡して無事を祈ったよ。彼はすぐにOKだとメッセージを返してくれた」と明かしている。

「そっとしておきたい。彼にも家族にも感情的にジェットコースターのようだっただろう。準決勝で彼が僕を応援しないのは分かっている。当然さ。彼は自分の国を支えるだろうね」。

 ケインは「あれがデンマークをチームとして団結させ、ここまで後押ししたのは分かっている。僕たちはそこに気をとらわれてはいけない。自分たちのこと、自分たちにできることに集中しなければならない」と続けている。

「どうなろうとも、僕はすぐにクリスと連絡し、彼と会えることを願っているよ。彼が元気であるということが、最も大切なんだ」

 試合に向けて、キャプテンは「本当に厳しい試合になると分かっている。でも、僕らが生かせるところもあると知っているよ」と意気込んだ。

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「結局は自分たち次第だ。僕らは心身ともに、そして技術的にも最高の力でプレーすれば、十分に勝つことができるはずだよ。知ってのとおり、大舞台のビッグマッチでは、ちょっとした差が試合を決めることがある」

 この夏、去就が注目されているケイン。トッテナムを引っ張ってきた彼が移籍するとすれば、それはタイトルへの想いからにほかならない。だが、国を代表してのトロフィーは、クラブでのタイトル以上の価値があると話している。

「いつも言ってきたけど、イングランド代表でのトロフィーは、クラブでのどんなトロフィーにも勝ると思う。

 代表が最後に勝ってから55年だ。長かった。歴史の一部となり、自分たちの足跡を残すことができたら、絶対に忘れないことになるだろう。僕たちには、それを成し遂げる大きなチャンスがある。両手でそれをしっかりつかまえ、手放さないようにしなければいけない」

 ケインとスリーライオンズは、聖地ウェンブリーでファイナルに進出し、さらには母国開催のワールドカップ以来の戴冠を果たすことができるだろうか。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

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