「魔法のような大会」OAとして参戦のD・アウベスが五輪の魅力を熱弁!「ずっと参加するのを夢見ていた」

2021年07月04日 サッカーダイジェストWeb編集部

カタールW杯参戦にも意欲「僕の最大の目標だ」

歴代最多のタイトル獲得数を誇るD・アウベス。東京五輪での活躍にも期待がかかる。(C)Getty Images

 ブラジルU-24代表のオーバーエイジとして東京五輪に出場するダニエウ・アウベス(サンパウロ)が7月3日、FIFAのインタビューに登場した。

 2001年に母国ブラジルのバイーアでプロキャリアをスタートさせたD・アウベスは、その後セビージャ、バルセロナ、ユベントス、パリSGに、現所属のサンパウロと渡り歩き、数々のタイトルを奪取。ブラジル代表の4つも含めて、キャリア通算43のタイトル獲得は、歴代最多だ。

 そんな圧倒的な経歴を持ち、2度のワールドカップ出場も誇るD・アウベスだが、これまでオリンピックとは無縁で、キャリア21年目にして初の檜舞台となる。38歳はアンドレ・ジャーディン監督から招集の打診を受けた際の心境から明かしている。

「独特の感覚だった。あの瞬間を経験したことがなかったからね。ずっと五輪に参加することを夢見ていたので、ものすごく嬉しかったよ。五輪は魔法のようなもので、考えるだけでエモーショナルになる。僕は愛国者なんだ。ブラジルのシャツを着るのがどれほど好きか、説明できない。自分の国や国民を代表して、五輪のような重要で魔法のような大会に参加できるなんて、本当に本当に信じられないよ」

 ブラジルは北京五輪(銅)、ロンドン五輪(銀)、自国開催のリオデジャネイロ五輪(金)と、直近3大会連続でメダルを獲得。連覇が至上命題となるが、「僕はこのために生きている。このようなチャレンジは、モチベーションを高める」と熱弁している。
 
「全てのタイトルにはそれぞれ重要性があるが、中には特別なものもある。五輪は他のものよりも特別だ。ワールドカップのようなものだね。4年に1度の大会だ。世界中から最高の選手、最高のチームが集まり、世界中の人々を魅了する。それは魔法のようなものだが、僕たちはもう1つ金メダルを獲得するという、自分たちの使命に集中しなければならない」

 また、118キャップを誇るDFは、2019年以来遠ざかるフル代表への想いも明かしている。来年に迫るカタールW杯出場へ意欲を燃やしているようだ。

「これは正直言って、僕の最大の目標だ。五輪代表に選ばれたのは本当に嬉しいサプライズだったが、パリ・サンジェルマンを退団以来、ワールドカップに出場するために全力を尽くしてきた。人生は大きな目標を立てて、それに向かって進まなければならない。達成できるかもしれないし、できないかもしれない。でももし僕がワールドカップに出られなかったとしても、それは努力が足りなかったからではないと断言できる。とにかくワールドカップのことは常に考えているし、この夢を実現するために全力を尽くしている。それは究極のことだ」

 もうひとつの今後の具体的な目標には「引退する前に50個のタイトルを獲得したい。その中にワールドカップも含まれていたらいいな」と語ったD・アウベス。衰え知らずのパフォーマンスに、今後も期待が高まる。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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