浦和の懲罰内容が決定。18節の湘南戦は0-3敗戦に。ユンカーの2得点など個人記録は変更なし

2021年07月01日 サッカーダイジェストWeb編集部

「クラブとして不服申立ても含めた対応を検討してまいります」

湘南戦では見事な2ゴールを決めていたユンカー。個人記録に変更はないという。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 Jリーグは7月1日、浦和レッズが指定公式検査において陰性判定を得ていない選手を試合に出場させたとして、懲罰を決定。けん責および、本件試合につき得点を3対0として負け試合扱い。なお、個人記録は変更しないものとするという。

 懲罰対象となっているのは、6月20日に行なわれたJ1リーグ18節の湘南ベルマーレ戦で、「指定公式検査において陰性判定を得ていること」というJリーグの試合エントリー資格を満たしていなかったGK鈴木彩艶を出場させたためだ。

 試合は2-3で湘南に逆転負けを喫していたが、Jリーグの公式ホームページ上ではすでに0-3の敗戦に変更された一方、キャスパー・ユンカーの2ゴールなど、個人記録は変更しないものとするとしている。

 この決定に浦和もクラブの公式ホームページで声明を発表。

「クラブの不手際によりこのような事態となり、ファン・サポーターのみなさまをはじめ、パートナー企業各社さま、日ごろご支援いただいている全ての関係者のみなさまに大変なご迷惑をおかけしたことを心よりお詫び申し上げます。今後のようなことがないようクラブとして再発防止に努めてまいります」とファン、関係者に謝罪をした。
 
 一方で、「しかしながら、今回の処分内容には受け入れがたい部分があり、クラブとして不服申立ても含めた対応を検討してまいります」との意向も示している。

 GK鈴木はJリーグの公式検査が行なわれた期間に、U-24日本代表に選出され、6月5日と同12日に国内で行なわれた国際親善試合のためにチームを離れた事情もある。

 また、その際にJFAによるPCR検査も実施されており、陰性判定も受けていた。

 この一報を伝えた浦和の公式SNSには、「ユンカーのスーパーループ含めた2得点が無くならなくてよかった、、」「キャスパーの得点自体はありなのね」「やってしまったものは仕方がない。けどマッチコミッショナーにも同等の処分はないとちと不満」「Jリーグ側の処分なしで一方的に3-0扱いはどうなんですかね」などの声も寄せられている。

 クラブに不手際があったことは事実だが、コロナ禍で行なわれる代表活動ということを考えれば、JリーグやJFAも協力して取り組む課題なのかもしれない。

【動画】ユンカーの超絶ループも飛び出した、18節・湘南戦のハイライト!

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 

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