「こんな瞬間は二度と…」120分37秒弾での劇的勝利にシェフチェンコ&選手も大興奮!「我々は国中から愛される」

2021年06月30日 サッカーダイジェストWeb編集部

EURO史上2番目に遅い時間に生まれたゴールで…

劇的決勝弾にユニホームを脱いで喜びを爆発させるドフビク(右)。(C)Getty Images

 現地時間6月29日に開催されたEURO2020の決勝トーナメント1回戦で、ウクライナ(C組3位)はスウェーデン(E組1位)と対戦し、延長戦の末に2-1で見事勝利。初めての決勝トーナメント進出で、ベスト8最後の椅子を射止めた。

 開始27分、先制点を奪ったのはウクライナだった。アンドリー・ヤルモレンコからアウトサイドでの絶妙なパスを受けたジンチェンコが、得意の左足でGKロビン・オルセンの手を弾く強烈な一撃を突き刺したのだ。

 しかしリードは長くは続かず。43分に今大会絶好調のエミル・フォシュベリにペナルティエリアの外から3戦連発弾を叩き込まれ、同点に追いつかれてしまう。

 その後は一進一退の攻防が続き、延長戦にもつれ込んだ試合のターニングポイントとなったのは98分だった。相手DFマルクス・ダニエルソンがアルテム・ベシェディンへ足裏での危険なタックルで一発退場となったのだ。このプレーによりベシェディンは負傷交代を余儀なくされたものの、数的有利となったウクライナはここから完全にゲームを支配した。

 すると土壇場の121分、ジンチェンコからのピンポイントクロスに延長後半から投入されていたアルテム・ドフビクがヘッドで押し込み、値千金の決勝点をゲット。120分超の死闘に、終止符を打った。

【動画】終了間際の121分に決勝点!魂のヘッド弾でウクライナが劇的勝利!(1分44秒~)
 
 試合後、1ゴール・1アシストで劇的勝利の立役者となったジンチェンコがインタビューに対応。興奮気味に偉業を振り返っている。『UEFA』公式サイトが伝えた。

「歴史的な快挙だ。みんなでお祝いしよう。人生は一度きりで、こんな瞬間はニ度とないかもしれない。僕らが目標を達成できることをウクライナや、ヨーロッパ全体に示せたことをとても誇りに思うよ」

 チームを率いるウクライナの英雄、アンドリー・シェフチェンコ監督も選手たちを称賛している。

「両チームとも、とてもいいプレーをしていた。関心を引き起こす試合だったね。どちらも負けたくないなかで、最後にこのようなドラマが生まれた。このパフォーマンスとコミットメントにより、我々のチームは国中の人々から愛されるだろう。

 最初の数分で、自分たちのチームがどのようにプレーすべきかが分かったんだ。(途中から)誰を送り込めば良いかも分かっていた。私たちが立てた計画は上手くいったね」

 2008年大会でトルコ代表FWセミフ・シェンテュルクがクロアチア戦で記録した121分1秒に次ぐ、EURO史上2番目に遅い120分37秒に飛び出した(データサイト『Opta』より)一発で、準々決勝への挑戦権を掴んだウクライナ。次のイングランド戦でも、英雄と共に一波乱を起こせるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【PHOTO】白熱のEURO2020を盛り上げる各国の美女サポーターを厳選!

次ページ【動画】終了間際の121分に決勝点!魂のヘッド弾でウクライナが劇的勝利!

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事