121分に劇的決勝弾!ウクライナがスウェーデンを破り、初のベスト8へ【EURO決勝T1回戦】

2021年06月30日 サッカーダイジェストWeb編集部

フォシュベリは3戦連発

決勝点を奪ったドフビク(26番)。(C)Getty Images

 現地時間6月29日に開催されたEURO2020の決勝トーナメント1回戦で、スウェーデン(E組1位)対ウクライナ(C組3位)がスコットランドのグラスゴーで対戦した。

 最初にビッグチャンスを作ったのは、英雄シェフチェンコが率いるウクライナ。11分にペナルティエリア中央でラストパスを受けたヤレムチュクがダイレクトでシュートを放つが、GKオルセンの好守に阻まれる。

 スペインを抑え、グループEを首位で突破したスウェーデンは18分、右サイドでボールを持ったクリセフスキが左足で早いクロスを送り込むも、ゴール前で待ち構えたフォシュベリにはわずかに合わない。

 迎えた27分、ウクライナが試合を動かす。ヤルモレンコのアウトサイドでの絶妙なパスをペナルティエリア右で受けたジンチェンコが、左足で強烈な一撃を突き刺した。

 しかし43分、フォシュベリがペナルティエリアの外から左足を豪快に振り抜くと、相手DFに当たったボールが、ゴールに吸い込まれる。絶好調の背番号10の3戦連発弾で、スウェーデンが前半のうちに同点に追いつく。
 
 後半は立ち上がりから互いに攻め合う展開となり、55分にウクライナのシドルチュク、56分にスウェーデンのフォシュベリが、惜しいシュートを放つも、ともに右ポストに嫌われる。

 フォシュベリはさらに69分にも個人技で相手を翻弄し、最後はペナルティエリア手前で右足を振り抜くも、今度はクロスバーを直撃する。

 その後は如実に疲れが見え、両軍ともにチャンスを作れないまま時間だけが経過。90分では決着がつかず、今大会4試合目の延長戦へと突入する。

 97分に勝負に出たスウェーデンは、一気に3枚替え。グループステージのポーランド戦で決勝点を決めたクラエソンらを送り込む。

 しかし、その1分後、ダニエルソンが相手MFベシェディンの足をけずり、VARチェックの末に一発退場。一方、ファウルを受けたベシェディンは負傷交代となる。

 数的優位となったウクライナは、ここから完全にボールを支配。そして121分、ジンチェンコからのピンポイントクロスにドフビクがヘッドで押し込み、ついに勝ち越し点を奪う。

 試合はこのまま2-1で終了。初めて決勝トーナメントに進んだウクライナが、106分に投入された伏兵の一発で、ベスト8進出を決めた。7月3日に行なわれる準々決勝で、イングランドと対戦する。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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