ベイル、完敗直後のインタビューを怒りの打ち切り!指揮官は同情「無神経な質問だ」

2021年06月27日 サッカーダイジェストWeb編集部

元ウェールズ代表監督は「31、32歳は25歳みたいなものだ」と慰留

ウェールズ代表ベイルは、見納めとなってしまうのだろうか。(C)Getty Images

 ガレス・ベイルが怒りを露わにした。

 ウェールズは現地時間6月26日、EURO2020の決勝トーナメント1回戦で、デンマークと対戦。エースのベイルが惜しいシュートを放つなど、立ち上がりは押し込んだものの、前半の中盤以降は相手に主導権を握られ、27分にはキャスパー・ドルベアに強烈なミドルシュートを叩き込まれてしまう。

 これで流れを完全にデンマークへ引き渡すと、48分にもネコ・ウィリアムズの中途半端なクリアミスから再びドルベアに被弾。結局、88分と後半アディショナルタイムにも失点し、終わってみれば0-4で完敗を喫した。

 試合後、英公共放送『BBC』のインタビューに対応したベイルは、失望を隠せなかった。

「我々が望んでいた試合展開ではなかった。最初の25分は非常に良かったが、ゴールを許してしまい、試合の流れが少し変わってしまった。後半も残念ながらミスを犯して2点目を許してしまい、我々の勢いを殺してしまった。このような形で試合を終えてしまったのは、非常に残念だ」
 
 悔しさを噛み殺しながら言葉を紡いだキャプテンだが、「デンマーク戦がウェールズ代表として最後の試合になるか」との質問が飛ぶと、インタビューを一方的に打ち切り、そのまま姿を消してしまった。

【動画】質問に怒りを露わ!インタビューを切り上げて立ち去るベイル

 この行動に対し、ウェールズのロバート・ペイジ監督は、敗戦直後は「感情が生々しくなる」と同情し、大黒柱である31歳に寄り添う姿勢を見せている。

「彼はロッカールームで他の選手と同じように失望しているんだ。(そんな時に)自分の将来についての質問に答えたいと思うか?無神経な質問だ。敗戦のピッチを降りたばかりなんだ。これはグループの問題であり、そこからどう立ち直るかが問題だ」

 また、『BBC』のデンマーク戦の中継に出演していた元ウェールズ代表監督マーク・ヒューズも、ここで終えるのは早すぎると慰留している。

「彼がもう十分に貢献したと感じているとしたら、私はとても残念に思うよ。彼は31、32歳だろう? 私の考えでは31、32歳は新しい25歳みたいなものだ。私はそのくらいの年齢で終えることを考えていたが、結局38歳近くまでプレーした。もし、まだ熱意やプレーしたいという気持ちがあるなら、続けなければならないと思うんだ」

 同代表歴代最多の33ゴールを誇るウェールズの象徴が、今後赤いユニホームに袖を通すことはあるのだろうか。来年にはカタール・ワールドカップも控えるなか、その決断に注目が集まる。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部 

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