川崎、ACL初戦は大邱FCとのシーソーゲームを3-2で制す! L・ダミアンが超絶オーバーヘッド弾含む2発

2021年06月27日 サッカーダイジェストWeb編集部

先制されたうえに、PKを献上…ピンチを救ったチョン・ソンリョン

ACL初戦で2ゴールを挙げたL・ダミアン。豪快なオーバーヘッド弾も決めた。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)のグループステージ1節・川崎フロンターレ対大邱FCの一戦が6月27日、集中開催地のウズベキスタンのロコモティフ・スタジアムで行なわれ、3対2で川崎が勝利を収めた。

 今季いまだ無敗を誇るJリーグ王者の川崎が2年ぶりにアジアの舞台に戻ってきた。大会初戦とあって、立ち上がりから硬さの見られた川崎は開始8分、中盤でのボールロストから右サイドの裏を突かれると、FWセシーニャの折り返しから最後はファン・スンミンに左足で叩き込まれネットを揺らされてしまう。大邱に先制を許すスタートとなった。

 しかし、川崎はここからボール支配で大邱を圧倒。主導権を握り、ゴール前に押し込んでいくが、粘り強い守備の前に得点を奪い切れない。すると29分、カウンターを許した川崎はクロス対応でジェジエウがファウルをとられPKを献上。大ピンチを迎えるが、キッカーのエジガルのシュートをGKチョン・ソンリョンがビッグセーブで阻止する。

 ピンチを凌いだ川崎は40分、ジェジエウが後方からレアンドロ・ダミアンに向けてくさびのパスを入れると、ワントラップから浮いたボールをオーバーヘッドで右足一閃。コントロールされたシュートがゴール左隅に吸い込まれる。L・ダミアン得意のオーバーヘッドシュートがさく裂し、川崎が同点に追いついて前半を終了した。
 
 1-1で迎えた後半、立ち上がりにスコアが動く。47分、大邱はFKの流れから右サイドへ展開。元G大阪のイ・グノのクロスにセシーニャが頭で合わせて勝ち越しに成功する。リードされた川崎も51分にすぐさま反撃。旗手怜央の縦パスを受けた三笘薫がドリブルで相手DF2枚を剥がし、中央へ折り返すと、相手DFのクリアしきれなかったこぼれ球をすかさずL・ダミアンが押し込む。川崎が再び同点に追いつく。

 勢いに乗る川崎は55分、CKからのこぼれ球をジョアン・シミッチが左足でねじ込み、ついに逆転に成功する。この試合、初めてリードを奪った。

 その後、大邱の反撃を受けた川崎は、エジガル、セシーニャ両外国人選手の個人能力に押し込まれる場面も見られたが、GKチョン・ソンリョンの好守などでピンチを凌いでいく。

 結局、試合は3-2でタイムアップ。最後は大邱の反撃を凌ぎ切った川崎が大会初戦を制した。川崎の第2戦は、日本時間の6月30日午前1時のキックオフで北京FC戦となる。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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