【ACLプレビュー|C大阪】坂元や瀬古ら伸び盛りの若手が勢いをもたらし、攻撃的な姿勢を披露したい

2021年06月23日 小田尚史

「自分がどれくらい通用するか楽しみ」(坂元)

C大阪の予想フォーメーション

 C大阪にとって3年ぶり4度目の挑戦となるACLの戦いが始まる。

 前回ACLに出場した2018年はグループステージで敗退したが、1度目と2度目は決勝トーナメント進出を果たしており、初出場となった11年はレヴィー・クルピ監督の下、ベスト8まで進んでいる。今大会は、本来はプレーオフからの出場だったが、豪州勢の辞退により、繰り上げという形でストレートインとなった。

 5月のJ1リーグ、C大阪は3分3敗と未勝利に終わった。6試合で4得点と爆発力に欠け、チャンスの数自体も少なかった。それでも、いずれのゴールも先制点だったが、その4試合で3分1敗。選手交代も含めた試合運び、締め方にも課題を残した。

 もっとも、負傷離脱していた大久保嘉人や原川力が復帰して以降は状態も上向いている。さらには相手も違うアジアでの戦い、リーグ戦の状況は気にせず、心機一転、ここからまたチームを構築していく良い機会と捉え、結果とともに内容面でも意義のある大会にしていきたい。

 選手個々では、アジアの舞台でも得点力に期待がかかる大久保、司令塔で主将の清武弘嗣、攻守に身体を張れる奥埜博亮、試合をコントロールできる原川、対人に強いCBチアゴ、韓国代表GKキム・ジンヒョン。経験豊富な彼らを軸に、坂元達裕や瀬古歩夢、中島元彦に西尾隆矢ら伸び盛りの若手が勢いをもたらし、今季のチームが目指す攻撃的な姿勢を披露していきたい。
 
 なかでも先日、日本代表デビューを果たした坂元は今大会を前に、「球際の強さやスピードは、代表の中でプレーして基準を感じた部分はあった。それをACLでも発揮したい。ACLは出たいと思っていた大会。自分がどれくらい通用するか楽しみ。優勝したい」と熱い気持ちを吐露。初挑戦となるACLで、得意のドリブルで突破口を切り開けるか。

 直近の公式戦2試合、C大阪はアンカーを置く3-5-2でスタートしている。今大会でも初戦はその形になる可能性もあるが、CBの枚数を考えると、ローテーションしていくことに難しさもある。
 

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