心停止のエリクセンが除細動器を装着。イタリアでのキャリア続行は不可能の可能性も…「深刻な危険にある」

2021年06月18日 サッカーダイジェストWeb編集部

ブリントは装着したままプレー

ピッチ上で倒れたエリクセン。再びピッチに立つ姿を見られるだろうか。(C)Getty Images

 デンマーク・サッカー協会は6月17日、試合中に倒れたクリスティアン・エリクセンが、植え込み型除細動器(ICD)を装着すると発表した。

 エリクセンは12日のEURO2020グループB第1節、フィンランド戦で前半終盤に突然倒れた。ピッチで治療を受け、幸いにも一命を取りとめたが、対応した医者は心停止だったと明かしている。

 デンマーク協会によると、複数の検査の結果、「不整脈による心臓発作後に必要」な装置であるICDの装着が決まったと発表。エリクセン本人も受け入れたとしている。

 オランダ代表としてEURO2020にも臨んでいるダレイ・ブリント(アヤックス)のように、ICDをつけてもプレーを続けている選手はいる。だが、地元メディアによると、イタリアでのキャリアは終わる可能性があるようだ。

【画像】奇跡的な回復! 病室のベットからサムズアップをするエリクセン
 イタリア衛星放送『Sky Sport』によると、エリクセンのICD装着はまず一時的なものとして、一定期間後に医者が状況を再度確認する。問題が解決した場合は、ICDは取り外されるそうだ。だが、そうでなければ、エリクセンはICDをつけたままになるという。

 そしてその場合、イタリアでプレーできなくようだ。セリエAは、ICDを装着した選手がコンタクトスポーツを行うことが認められないという。つまり、ICDを外せなければ、エリクセンはインテルの選手としてピッチに立つことができなくなる。

『Gazzetta dello Sport』紙も、イングランドやオランダと違い、イタリアではプレー続行が認められないとし、「エリクセンのイタリアにおけるサッカー選手としての未来は深刻な危険にある」と報じた。

 いずれにしても、今後の経過次第であり、ICD装着が続くのか進展が待たれる。その場合のインテルの対応も注目されるところだ。

 ただ、まずはなによりも健康が優先だ。エリクセンは18日に退院予定とみられる。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

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