絶品アシストで好アピールの川辺駿 「見劣りしないようにしなければ」と代表で感じた課題は?

2021年06月16日 サッカーダイジェストWeb編集部

「アドがそこに入ってくるのは分かっていた」

前節・タジキスタン戦に続き先発を果たした川辺。31分のアシストシーンは見事だった。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

 カタール・ワールドカップ・アジア2次予選の日本代表対キルギス代表の一戦は6月15日、パナソニックスタジアム吹田で行なわれ、日本が5ー1で勝利を収めた。

 川辺駿は右ボランチとして先発し、90分間フル出場。躍動感のあるパフォーマンスで好調をアピールした。最大のハイライトは31分に訪れた。力強いドリブルと華麗なツータッチで相手DFを剥がし、オナイウの2得点目をお膳立てしたシーンは素晴らしかった。

 試合後の会見に出席した川辺は、この場面について。

「横パスを自分の前に付け、そのままチャンスがあったので上がって行きました。(オナイウ)アドがそこに入ってくるのは分かっていたので、上手くアイコンタクトをし、裏を取っていた瞬間に、キーパーとディフェンスの間に良いボールを入れられました」
 
 所属するサンフレッチェ広島で見られる‶飛び出し"が発揮できたシーンで「代表戦の何試合かはあまり飛び出しが無かったので、今日は少しのチャンスがあればやろうと思っていた」と話し、「上手く決定機が作れて良かった」と振り返る。

 後方からの飛び出しという自身の特長に対しては「回数と質」の向上を目指す一方で、大きな課題として、遠藤航や守田英正ら同ポジションのライバルが持つ「球際の部分」や「奪い切る力」を挙げ、「見劣りしないように成長させなきゃいけない」と話した。

 代表で良い刺激を受けた25歳のMFは、今後どのような成長を遂げるのか。代表だけでなくクラブでの活躍も見逃せない。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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