「僕の武器で分かりやすいのは…」タジキスタン戦で奮闘したCB昌子源は吉田&冨安の牙城を崩せるか?

2021年06月08日 サッカーダイジェスト編集部

失点シーンは「僕のクリアも中途半端でした」

CBとしてフル出場した昌子。守備を引き締め、勝利に貢献した。金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

 カタール・ワールドカップ・アジア2次予選の日本代表対タジキスタン代表は6月7日、パナソニックスタジアム吹田で行なわれ、日本が4-1で勝利を収めた。

 試合後、CBとしてフル出場した昌子源は90分をこう振り返った。

「結果的に1失点していて、そこは反省しないといけない。簡単にボールを失うシーンが前半は多かったので、自分たちでもっとコントロールできたらよかったと思います。縦に縦に急ぐシーンが多かった」

 その失点は日本が先制した3分後の9分で、左サイドからのクロスをヘディングで叩き込まれたもの。「完璧には覚えていないんですが、相手の攻守の切り替えが早くて2回くらい右サイドで失って連続で攻められて。僕のクリアも中途半端でした」と反省を口にした。

 それでも「90分トータルで見るとそれくらいしか(タジキスタンの)チャンスはなかったと思う」と言うとおり、昌子が中心となって最少失点に抑えた。
 
 もっとも、タジキスタン戦で奮闘した昌子も日本代表に招集されたのは2019年6月以来。18年のロシア・ワールドカップに主力として出場した一方、その後は怪我の影響もあって代表から遠ざかり、今回が約2年ぶりの代表活動だ。

 その間、日本のCBは吉田麻也や冨安健洋が主力となり、定位置を奪うにはまだまだアピールが必要だろう。

「僕の武器で分かりやすいのは声です。そこはストロングポイントで90分間できるだけ喋り続けて、ディフェンスラインをコントロールするのはもちろん、トレーニングからチームの雰囲気を見て、どう声をかけたらいいのかは、先輩から学んできましたし、自分で考えて実践してきました。あとは、対人でアピールしたり、右足でも左足でもくさびをどんどん入れていこうと思っています」

 次戦のキリンチャレンジカップ・セルビア戦(6月11日)でもアピールなるか。周囲へのコーチングを含めた昌子のパフォーマンスに注目したい。

構成●サッカーダイジェスト編集部
 
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