「売ることも、去ることもない」パリSG会長がエムバペ移籍のウワサを一蹴!「今のパリと競えるクラブがあるか?」

2021年06月07日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

契約延長の交渉は「うまく進展している」と自信

今シーズンのリーグ・アンMVPに輝いたエムバペには、マドリーなどへの移籍が取り沙汰されているが…。(C)Getty Images

 現状では、1年後に契約が満了する。だが、パリ・サンジェルマンのトップは、この夏にキリアン・エムバペを売ることはなく、来年夏に移籍金なしで去ることもないと述べた。

 同じ2022年までの契約だったネイマールは、2025年までの延長が決まった。だが、同じく延長交渉を続けてきたエムバペとは、まだ合意に達していない。

 コロナ禍による経済的打撃を考えれば、巨額が必要となるエムバペの移籍が実現するかは不透明だ。だが、レアル・マドリーを筆頭に、メガクラブからの関心の報は後を絶たない。

 しかし、パリSGのナセル・アル・ケライフィ会長は、フランス紙『L'Equipe』で「はっきりさせておくが、キリアンはパリSGに残る。われわれが彼を売ることはない。そして、彼がフリーで去ることもない」と話した。(英紙『Daily Mail』より)

「進行中の交渉についてメディアで詳細は話さない。言えるのは、うまく進展中ということだけだ。合意に至ることができるのを願っているよ」
 
 さらに、アル・ケライフィは「パリなんだ。彼の母国だよ。彼にはミッションがある。サッカー選手になるというだけでなく、リーグ1を、フランスを、パリをプロモートするというミッションがね」と続けた。

「選手としても、アスリートとしても、彼はファンタスティックだ。今後、彼はバロンドールを受賞する。わたしは100%確信しているよ。彼にはここで延長するのに必要なすべてがある。どこに行くというんだ? 野心や計画という点で、今のパリSGと競えるのはどのクラブだ?」

 さらに、今シーズンのリーグタイトルを逃したことで、エムバペがクラブの方向性に疑問を抱いているとの見方についても、アル・ケライフィは「クオリティーの保証を望むというなら、彼が勝利を望んでいるということであり、それは悪いことじゃない」と話している。

「われわれも野心的だ。ただ、選手の人事に関して決めることを望むというなら、それは不可能だがね。繰り返すが、彼は素晴らしい青年だ。彼がそう言うなら、それはチャンピオンズ・リーグ優勝のためにもっと良いチームを望んでいるからということだと確信している」

 絶対的な自信を見せるアル・ケライフィ。エムバペは今後もパリで長くプレーを続けるのだろうか。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部
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