「世界で一番幸せな男」代表に電撃復帰のベンゼマが充実ぶりを明かす!後輩エムバぺ&兄貴ジダンへの想いも

2021年06月07日 サッカーダイジェストWeb編集部

「キリアンはもちろんマドリーでも…」

タレント軍団フランスは、ベンゼマが加わったことで、スケールが一段階アップした。(C)Getty Images

 レアル・マドリーのフランス代表FWカリム・ベンゼマが、代表への想いなどを熱く語った。スペイン紙『Marca』が6月6日付けで伝えている。

 ベンゼマはマドリー在籍12年目を迎えた今シーズンも、リーグ2位の23ゴールをマークするなど、エースとして活躍。圧倒的な成績を残すなかで、EUROのメンバーに名を連ね、代表の同僚だったマテュー・ヴァルビュエナへのいわゆる「セックステープ恐喝事件」により、2015年から"追放"されていたレ・ブルーにも電撃的な帰還を果たした。

 そんな33歳のストライカーは、スペインでの充実ぶりと、母国のために再び戦うことの喜びを明かし、自身をこう称している。

「自分は世界で一番幸せな男のように感じる。僕をハッピーにしてくれるのは、家族とサッカーだ。マドリーではとても幸せな気持ちでプレーしているし、EUROのためにフランスに戻ってきた今、僕は誇りと幸せ、そしてEUROへのワクワク感しかない」

 ベンゼマは、今月2日の親善試合・ウェールズ戦でおよそ6年ぶりに復帰。自身はPKも外しノーゴールに終わったが、チームは3-0で大勝を収め、EURO本番へ向け順調に仕上がってきていることに、小さくない手応えを示している。
 
「フランスでは6年間プレーしていなかったので、復帰できたことは幸せだった。PKを外したが、これはフレンドリーだ。これからもトレーニングに励むつもりだよ。ただ、自分が高い位置や中盤にいたとき、組織を作っていたとき、僕は常にとても快適に感じていた。そして3-0で勝利を収めた。勝利でスタートすることは重要だね」

 今回の帰還により、世界中で注目を集めるのが、キリアン・エムバぺとの最強タッグ結成だ。ベンゼマはウェールズ戦でも早速2トップを組んだ22歳の後輩に対し、"お墨付き"を与えている。

「キリアンは若い選手で、計り知れないクオリティを持っていて、良い子だ。もちろん、レアル・マドリーでも歓迎されるだろう。迷わず彼と契約しないチームがあるだろうか?今のところ、彼はパリ・サンジェルマンと契約しているので、彼がどう判断するかを見守りたいと思う。とはいえ、今日の僕たちの優先事項は、EUROに勝つことだ」

 また、インタビューでは、今シーズンいっぱいで"白い巨人"の指揮官の座を辞したジネディーヌ・ジダンにも言及。退任はチームメイトを含め驚きだったと明かし、別れを惜しんでいる。

「僕にとっては兄貴みたいな存在なんだ。なぜなら、彼とは長い付き合いで、ピッチ内外でたくさん助けてもらったからね。私たち全員にとって難しい決断だった」

"死の組"とも言われるグループFに入ったフランスは、15日のドイツとのビッグマッチを皮切りに、19日にハンガリー、23日にポルトガルと激突。頼もしいベテランが加わったタレント軍団は、5大会ぶり3度目の欧州制覇を果たせるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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