【J1展望】1stステージ・13節|浦和-鹿島|興梠の意地の一撃、ジネイの連続弾、伝統の一戦で生まれるのはどっち?

2015年05月22日 サッカーダイジェスト編集部

浦和――「前から来るのでは」と、柏木は鹿島の出方を予想。 鹿島――金崎は戦列に復帰。しかし山本は欠場か。

故障者/浦和=石原、加賀 鹿島=ダヴィ、山本
出場停止/浦和=なし 鹿島=なし

J1リーグ 1stステージ・13
浦和レッズ 鹿島アントラーズ
5月23日(土)/19:00/埼玉スタジアム2002
 
浦和レッズ
リーグ成績(12節終了時):1位 勝点27 8勝3分0敗 21得点・9失点
※ACLの日程により1試合未消化
 
【最新チーム事情】
調整万全で伝統の一戦に臨む。
●鹿島の前節・広島戦の戦いぶりをチェック。
●「自分が点を取って勝つ」と、埼スタでの鹿島戦2連発中の興梠は意気込む。
 
【担当記者の視点】
 前節の1・2位対決でFC東京に快勝し、今度は首位固めに入りたい。今回の伝統の一戦は、互いにナビスコカップの予選が免除されているため、平日に試合がなかったため調整は万全。クオリティの高い試合が期待できる。
 
 鹿島は前節、3-4-2-1布陣の広島と対戦しているだけに、参考になる点は多い。柏木は「広島戦のように前から来るのでは」と相手の出方を読みつつ、「自分たちがやるべきことをやれば負けない」と自信を持つ。FC東京戦やG大阪戦のように、素早い攻守の切り替えでカウンターを封じつつ、ゲームを制圧するプランだ。
 
 この一戦に懸ける想いが最も強いのが、古巣対決となるエース興梠だ。昨年10月のアウェーでの鹿島戦で負った右足骨折は、その後の浦和の失速を招いた大きな要因のひとつに挙げられる。「でも、あれでさらに自分は成長できた」と興梠は言葉を噛み締め、「自分が点を取って勝つ」と宣言。埼スタの鹿島戦では2年連続ゴール中。二度あることは……の一撃で、浦和を勝利へと導く。
 
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鹿島アントラーズ
リーグ成績(12節終了時):8位 勝点15 4勝3分4敗 16得点・15失点
※ACLの日程により1試合未消化
 
【最新チーム事情】
●過去9戦未勝利の浦和戦で5年ぶりの白星なるか。
●新戦力のジネイが好調を維持。評価も上々。
●金崎が復帰。ベンチ入りの可能性大。
●広島戦で負傷した左SBの山本が出場回避か。
 
【担当記者の視点】
 2010年3月6日の開幕戦(2-0)以来、リーグ戦では9戦勝ちなし(5分4敗)の浦和戦に挑む。12、13年に4カード全敗を喫するなど、近年は苦手としている。アウェーに限れば09年の最終節(1-0)以来、勝てていないだけに鬼門を突破して浮上のきっかけを掴みたい。
 
 ただ、明るい話題もある。
 
 今年2月に入団前のメディカルチェックで右膝半月板の損傷が判明し、入団が見送られていたジネイが加入。前節の広島戦に途中出場し、いきなりゴールを奪った。試合後、トップ下の土居ら主力選手の多くが新ブラジル人に対して好印象を持っており、フィットも近そうだ。筋挫傷で離脱していた金崎も、戦列に復帰している。
 
 最終ラインは左SBの山本が出場を回避する見込みで、誰が代役を務めるかが焦点となる。SB経験のある選手が複数いるため、最終ラインの並びが変わる可能性はあるだろう。
 
 鹿島と浦和は、ともにACLのグループステージで敗退したため、中6日の万全な状態で迎えられる。試合巧者が浦和に初黒星をつける予感は漂う。
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