「面と向かってウソをついた」UEFA会長が“ESL問題”でユーベ会長を再び糾弾!「もう私の目には存在しない」

2021年06月06日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

「心配することは何もないと保証していたんだ」

UEFAのチェフェリン会長(左)とユベントスのアニェッリ会長(右)の溝は深まったままのようだ。 (C)Getty Images

 スーパーリーグ(SL)構想によって、UEFAのアレクサンダー・チェフェリン会長はひとりの人物を「存在しない」ものにすると決めた。ユベントスのアンドレア・アニェッリ会長のことだ。

 欧州と世界のサッカー界に衝撃を与え、大きな反発を招き、設立発表からすぐに事実上とん挫へと追いやられたSL。チェフェリンは、欧州クラブ協会(ECA)の会長でもあったアニェッリが、発表直前までSLを否定していたとして厳しく非難してきた。

 そして今回、『so foot.com』のインタビューで、チェフェリンは「わたしの目にこの男はもう存在しない」とまで、アニェッリをこき下ろしている。イタリア紙『Gazzetta dello Sport』が伝えた。

「われわれは友人だと思っていた。だが、彼は最後の日の最後の瞬間まで、面と向かってウソをついたんだ。何も心配することはないと断言してね。だがその前日、彼はすでにSL発足のために必要な書類すべてにサインしていたんだよ」
 
 チェフェリンは「正直、われわれはまったく知らなかった。時折離脱を脅されたり、関連書類が漏れ出たりということはあったが、われわれはあまり真剣に受け止めていなかった」と続けている。

「当時のECA会長だったアニェッリは、われわれの理事会メンバーでもあり、心配することは本当に何もないとずっと保証していたんだ。疑わなかったのかって?オフィスに来て『いやいや、すべて戯言だ』と誓われれば、信じないのは難しいだろう」

 SL参加を表明した12クラブのうち、9クラブは正式に離脱を発表した。残るレアル・マドリー、バルセロナ、ユベントスについて、UEFAは処分に向けた調査を開始。チャンピオンズ・リーグからの除外も含め、処分が科されるのか、世界は大きく注目している。

 確かなのは、UEFAのトップがもう、ユベントス会長の言葉を信用しないということだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 
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