ブレない相馬アントラーズ。ルヴァンのホーム清水戦も「自分たちがぶつけるものをぶつけに行く」

2021年06月06日 広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

「攻めること、勝ちに行くこと、ゴールを奪いに行くこと」

清水とのルヴァン杯PO第1戦は勝利。有利な立場にあるが、相馬監督は第2戦でも「攻めの姿勢を持つことが大事」と意気込む。(C)KASHIMA ANTLERS

 ルヴァンカップのプレーオフの相手は清水エスパルス。鹿島アントラーズは敵地での第1戦を1-0でモノにした。ホームで迎える第2戦に向け、相馬直樹監督は「しっかりと攻めの姿勢を持つことが大事」と気合いを入れる。

 焦点のひとつは、試合の入り方だろうか。第1戦を落としている清水は、最初から飛ばしてくるかもしれない。その圧に押されれば"攻めの姿勢"を示すのが難しくなり、ペースを握られる可能性もある。そうした事態は歓迎できない。

 ただし、当然ながら、相手の出方は「始まってみなければ分からない」。試合前から、あれこれ考えても意味のないことでもある。

 ひとつ言えるのは、相馬アントラーズの軸はまったくブレていないことだ。

「相手の出方うんぬん以上に、まずしっかり自分たちが立ち上がるということ。前に出る。受けるのではなく、相手がこうしてきたからこうする、ではなく、まず自分たちがぶつけるものをぶつけに行く」

 先勝して有利な立場にはあるが、何かを守ろうとするつもりは一切ない。指揮官は「我々としたら、やはり攻めること、勝ちに行くこと、ゴールを奪いに行くこと。そういう姿勢を出せるようにしたい」と強調する。
 
 選手たちにも「目の前の1試合を勝ちに行く」と話したという。先制点を取れれば、「相手にはプレッシャーがかかり、より焦らなければいけない状況になる」。それは歓迎すべきシチュエーションだ。

 これまでも大事にしてきた"アグレッシブさ"を貫く。CB犬飼智也も「自分たちから掴み取りに行く」と言葉に力をこめる。第1戦よりも、むしろ貪欲にゴールを、勝利を目指す。自分たちらしい戦い方を表現して、次ラウンドへ駒を進めたい。

取材・文●広島由寛(サッカーダイジェストweb編集部)

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