ブラジル代表、母国開催のコパ・アメリカをまさかのボイコットも?主将カゼミーロ「我々の立場は明確」

2021年06月05日 サッカーダイジェストWeb編集部

8日のパラグアイ戦後に、意見を言うと予告

ブラジル代表でキャプテンを務めるカゼミーロ。(C)Getty Images

 ブラジル代表のキャプテン、カゼミーロがコパ・アメリカの母国開催に不快感を露わにし、強硬手段に出る可能性もほのめかしている。

 当初はコロンビアとアルゼンチンで共同開催されるはずだった、今月13日開幕予定のコパ・アメリカ。しかし政情不安とコロナウイルスの流行から、5月20日にコロンビアが開催地を返上すると、30日の昼にはアルゼンチン・サッカー協会もコロナを理由に開催は不可能であると通達した。

 そこで南米サッカー連盟が白羽の矢を立てたのが、2019年に前回大会も開催したほか、過去にはワールドカップ(W杯)や五輪も行なっているブラジルだった。だが、ブラジルでもコロナ感染状況は悪化しており、これまでに47万人以上が死亡。現在もパンデミック真っ只中とあって、コロナを理由に返上された大会を、それ以上に流行している国でやろうとしていることに、国民からは不満の声が噴出している。
 
 それはセレソンも例外ではなく、英紙『Daily Mail』によれば、4日のW杯南米予選・エクアドル戦(〇2-0)の前日会見は、抗議の意思表示として出席を拒否したカゼミーロが、その試合後に不退転の決意を示している。

「ブラジルでのコパ・アメリカに対する我々の立場は、誰もが知っている。これ以上ないほど明確だ。(8日の同予選)パラグアイ戦の後、もっと自分たちの意見を言いたいと思っている。私やヨーロッパでプレーする選手たちだけでもない。ティテ(監督)を含めた全員のものだ」

 事実上、監督含め選手団全員が開催に反対の意思を持っていることが明らかになったブラジル代表。開幕まで刻一刻と迫るなかで、開催国である前回王者がまさかの不参加となることはあるのだろうか。8日の発言に注目が集まる。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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