日本代表は６月３日、ジャマイカ戦の中止に伴い、札幌ドームでＵ-24代表と対戦し、３-０で勝利した。

　Ａ代表は２分、いきなり先制に成功する。CKから大迫勇也がフリックで流すと、ファーサイドで橋本拳人が合わせてネットを揺らした。その後もゲームを優勢に進め、41分にはペナルティエリア内でパスを受けた鎌田大地が左足を振り抜く。ボールはゴール右に吸い込まれた。

　後半に入ると、立ち上がりこそＵ-24代表の勢いに押されたが、すぐさま立て直して追加点を奪う。52分、左サイドを駆け上がった小川諒也からのクロスに浅野拓磨が合わせる。一度は相手GKに弾かれたものの、すぐ浅野がこぼれ球を詰めた。

　Ａ代表は終盤、Ｕ-24代表に攻め込まれたものの、無失点で抑えて３-０でタイムアップ。試合後、先制点をアシストした大迫は、急遽、対戦相手として対応してくれたＵ-24代表への感謝を述べた。

「まずは急な展開でしたけど、試合ができたことに、感謝しています。Ｕ-24代表の選手たちにも本当に感謝したいと思います」
 

　Ａ代表の主将を務めていた吉田麻也がオーバーエイジ枠としてＵ-24代表に活動の場を移したため、この日は大迫がキャプテンマークを巻いた。

「オーバーエイジの吉田さんが抜けたので、（キャプテンマークを）任されましたけど、しっかり勝つことができて、結果を出すことができて良かったです」

　次戦は、その吉田が不在のなかでカタール・ワールドカップ・アジア２次予選のタジキスタン戦（６月７日）に臨む。大迫は表情を引き締めながら口を開いた。

「ワールドカップ最終予選もまた始まりますし、ワールドカップも１年後にあるので、しっかりと僕らがレベルアップできるように、残り３試合頑張りたいと思います」

　６日前のミャンマー戦でワールドカップのアジア最終予選進出を決め、大迫は先に待ち構える厳しい戦いにも目を向けた。頼れるストライカーのプレーからは目が離せない。

構成●サッカーダイジェスト編集部