「数年間はプレーするつもりでいました」清水のウィリアム・マテウスが契約解除でブラジル帰国を発表

2021年06月03日 サッカーダイジェストWeb編集部

「また日本に…」ファンから惜別のメッセージ

ウィリアム・マテウスはコリチーバでキャプテンを務めていた攻撃的SBだった。(C)SOCCER DIGEST

 清水エスパルスは6月3日、クラブの公式ホームページでブラジル人DFウィリアム・マテウスの契約解除を発表した。

 今季ブラジルの名門コリチーバから清水に加入した31歳の左SBは、新型コロナウイルスの影響による入国制限で4月20日にチームへ合流したばかりだった。

 ここまでルヴァンカップで2試合に出場、リーグ戦では出番がなく、1試合ベンチ入りしたのみだった。

 今回の契約解除に至った経緯をウィリアム・マテウス本人がクラブの公式ホームページで以下のように明かしている。

「これまで海外でプレーしたことはありましたが、これほど温かく迎えていただいたことは初めてでした。ブラジル人の選手やスタッフも多く、チームのみんなに優しく接してもらい本当に感謝しています。

 日本でプレーすることを決める前に、周りの人たちから日本の環境の良さやJリーグのレベルの高さを聞き、数年間はプレーするつもりでいました。ただ、家族も一緒に来る予定でしたが、コロナの影響で叶いませんでした。残念ながら人生で初めての難しい決断をしなければなりませんでした。このパンデミックの中、自分が一番大切にしている家族のためにブラジルへ戻ります。日本を離れますが、今後のチームの良い結果と皆さんや家族の幸せを願っています」
 
 清水の公式ツイッターでは同時に本人からのビデオメッセージも公開。ファンからは以下のようなコメントが寄せられている。

【動画】「本当に感謝しています」ウィリアム・マテウスからのビデオメッセージ!

「こういうメッセージを残してもらえるなら悪い関係性ではなかったと思う。ご家族を大切にしてください」
「コロナ収まって、また日本に来れる日が来るといいね」
「残念ですが、コロナが終息したら、エスパルスのブラジル人選手に会いに来てくださいね」
「コロナ収束したら再契約に期待してます」
「来れるようになったら来てね。選手じゃなくても待ってるって本人に伝えて」
「私達もひとつの家族です」

 リーグ戦での出場はなかったものの、その真摯な姿勢はファンの心に届いていたようだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 

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