マドリー首脳陣、ジダンの非難に不満? 「自己批判が足りない」と現地紙報道

2021年06月01日 サッカーダイジェストWeb編集部

「ジダンのほうがクラブに背を向けた」

退任理由を明かしたジダンにマドリーは…。(C)Getty Images

 ジネディーヌ・ジダンの訴えを、レアル・マドリーはどのように受け止めたのか。

 今シーズン無冠に終わり、契約を1年残してベンチを去った指揮官は、スペイン紙『AS』を通じて退任について語った。その中で、クラブからの信頼・サポートがなかったと明かしている。

 これを受け、スペイン紙『Marca』は5月31日、クラブがジダンの見解に賛同していないと報じた。

 Marca紙はまず、3年前にジダンが最初にマドリー監督を退任したときに触れた。チャンピオンズ・リーグで3連覇という前人未到の偉業を達成したジダンが、直後に電撃退任した際に、クラブがそれを尊重したと指摘している。

 マドリーには、クラブのレジェンドでファンから人気を博すジダンと揉めるつもりはないという。だが、幹部はジダンの主張に賛同していないとのこと。さらに、自身の望んだ選手の起用法など、マネジメントにおけるミスがあったのをジダンが認めておらず、自己批判に欠けると考えているそうだ。
 
 ジダンは「クラブが敬意を欠いた」と批判したが、Marca紙は、多くの件でジダンのほうがクラブに背を向けたとのマドリーの見解を伝えている。

 マドリーに近いMarca紙だけに、ジダンの主張を受けてクラブが意向を伝えたとみる向きもあるだろう。確かなのは、かつて蜜月関係にあったジダンとマドリーの関係が、今は良好ではないということだ。

 選手としても指導者としてもマドリーに数々の栄光をもたらしたジダンだけに、それは多くの人が望まないことだと思われるが…。いずれ、両者が再び手を取る日は訪れるのだろうか。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部
 

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