「陰性証明書に不備が…」ジャマイカ代表はなぜ入国できなかった? 現地紙が“不備”の詳細を報じる

2021年06月01日 サッカーダイジェストWeb編集部

PCR検査の方法に不備が?

日本入国の基準は厳格になっている。スタッフの確認不足と言うべきか…。(C)Getty Images

 6月1日、日本サッカー協会(JFA)は3日に札幌ドームで予定されていた国際親善試合のジャマイカ戦を中止にすると発表した。

 ジャマイカ代表の選手は、来日を予定していた20人のうち10人とチームスタッフは、義務付けられた試合3日前となる5月31日に入国したが、残りの10選手については飛行機の搭乗が叶わなかった。

 理由について、JFAは「日本サッカー協会の管理下で厳格な新型コロナウイルスに対する防疫措置を施し準備を進めて参りましたが、ジャマイカ代表チームにおいて、一部の選手(10人)の出発前検査の方法等を理由として、予定されていたフライトに搭乗できなかった」と説明している。結果、10選手では国際試合を成立させることができないため、主催者として中止を決定したとしている。

 JFAは不備の詳細を明らかにしていないが、ジャマイカ紙『Gleaner』によれば、「フライト前の検査方法に不備があった」と報じている。
 
「ジャマイカのチームは、アメリカ経由とヨーロッパ経由の2グループに分かれて日本に渡航する予定だった。だが、ヨーロッパを拠点とする選手たち(そのほとんどがイングランドでプレーしている)は、オランダ・アムステルダムの乗り継ぎの際、新型コロナウイルス検査の陰性証明書に『不備』があった。そのため、搭乗できなかった」

 そしてその不備とは、PCR検査の手法の違いだったようだ。同紙は「PCR検査には口腔および鼻孔からの綿棒を使った検査があり、選手たちはそのどちらかを受けていた。だが、日本では鼻孔から行なわれたPCR検査のみを受け入れる方針だった」としている。

 さらに同紙は入国規制の対象となった選手には、ワトフォードのアンドレ・グレイ、ブリストル・シティーのエイドリアン・マリアッハが含まれていると伝えた。

 同代表は3日の日本戦の後、7日にセルビア代表戦、12日にU-24日本代表との試合を予定している。今後の動向とJFAの対応は、ジャマイカでも注目を集めそうだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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