【EURO出場国紹介|イタリア】中盤充実で26戦無敗を継続! 強敵相手に化けの皮が剥がれる可能性も…

2021年06月01日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

マンチーニの下で予選は10戦全勝

2度目の戴冠を目指すイタリア。真価が問われるのは強豪との直接対決だ。(C)Getty Images

イタリア(7大会連続10回目の出場)
・FIFAランク:7位
・EURO最高成績:優勝(1968年)
・前回大会:ベスト8
・予選成績:10勝0分け0敗/37得点・4失点(グループJ 1位)

●マッチスケジュール(グループA)
6月11日:トルコ(ローマ)
6月16日:スイス(ローマ)
6月20日:ウェールズ(ローマ)

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 2018年ワールドカップで実に60年ぶりとなる地域予選敗退を喫した大国は、いまだ復活の途上にある。

 再建を託されたロベルト・マンチーニ監督は、サッカー自体のモダナイズや陣容の若返りを図りながら、19年に臨んだEURO予選で10戦全勝と結果を残し、今大会での上位進出に希望を抱かせるところまで巻き返しを成功させている。

 丁寧に繋ぐポゼッションを基本とできているのは、いずれも技術力の高いジョルジーニ
ョ(チェルシー)とマルコ・ヴェッラッティ(パリ・サンジェルマン)にニコロ・バレッラ(インテル)が加わり、層の厚みも増した中盤の充実が大きい。

 ウイングを経由する縦に速いカウンターも繰り出し、26戦無敗を継続中(21勝5分け)で、その間の失点はわずかに7と堅守は数字が物語る。

 今大会はグループステージの組分けにも恵まれ、1位通過ならラウンド・オブ16でもお
そらく難敵は避けられる。真価が問われるのは、その先だ。現政権下では対戦実績の少ない真の強敵との直接対決で、化けの皮が剥がれ落ちるという不安も拭えない。

文●手嶋真彦(スポーツライター)

※「ワールドサッカーダイジェスト責任編集 EURO2020展望&ガイド」から転載・加筆。
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