「クラブチームの監督をしてみたい」シェフチェンコがミラン帰還の可能性に言及!退団が決定的の22歳守護神には金言

2021年05月31日 サッカーダイジェストWeb編集部

2016年からは母国の代表チームを指揮

44歳となったシェフチェンコ。大舞台での初采配に注目が集まる。(C)Getty Images

 今夏のEURO2020に挑むウクライナ代表を率いるアンドリー・シェフチェンコ監督が、古巣について語った。イタリア紙『Tuttosport』が5月31日付けで伝えている。

 現役時代はミランなどでゴールを量産したシェフチェンコは、2012年にユニホームを脱ぎ、2016年から母国の代表チームを指揮。2018年のロシア・ワールドカップは予選で敗れ、本大会出場が叶わなかったため、来月開幕のEURO2020が44歳にとっては、指揮官として臨む初めての大舞台となる。

 そんな初舞台を前にインタビューに応じ、「イタリアは素晴らしい、EUROで勝つことができるチーム」とアズーリを称えたシェフチェンコは、そのイタリアの名門で、自身も長年プレーしたミランに関してコメント。今季はインテルに次ぐ2位でフィニッシュし、復活への狼煙を上げた赤黒軍団について、こう語っている。

「彼らは素晴らしいシーズンを過ごし、(ステーファノ・)ピオーリ(監督)はグループをマネージメントするうえでファンタスティックな存在だった。今、彼は素晴らしいチャンピオンズ・リーグに向けて、新戦力獲得に向けての仕事をしなければならないね」

 一方でミランには、抜群のシュートストップ能力で、堅守を最後尾から支えたGKジャンルイジ・ドンナルンマの退団が決定的という不安要素もある。これに対してレジェンドは、22歳の生え抜き守護神に向け、先輩の立場から去就に関して金言を授けている。
 
「私たちはみんな、選択は自由だ。彼は若いので、やりたいことをやれると思う。しかし彼のキャリアはまだ始まったばかりだ。ミランでは上手くいっているが、彼は始まったばかりなんだよ。残留して、チャンピオンシップやチャンピオンズ・リーグでの優勝など、より重要な結果を加えるという選択もあるだろう」

 さらには、将来的なミランの監督就任の可能性にも言及。明言は避けつつも、自身の将来設計の一片を明かしている。

「今は代表チームで忙しくしている。素晴らしいプロジェクトを一緒に行なっている(マウロ・)タソッティ(アシスタントコーチ)の助けがあってね。ただその後を考えてみると、私はクラブチームの監督をしてみたいと思っている。それは私のキャリアのもう1つのステップになるだろうね」

"ウクライナの矢"が、サン・シーロに帰還することはあるのだろうか。将来の可能性を広げるためにも、シェフチェンコ監督のEUROでの采配に注目が集まる。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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