現地時間５月29日、チャンピオンズ・リーグ（CL）の決勝がポルトガルのポルトで開催され、チェルシーがマンチェスター・シティを１－０で撃破。９年ぶり２度目の欧州制覇を成し遂げた。

　その立役者となったのが、トーマス・トゥヘル監督だ。解任されたフランク・ランパードの後任として、今年１月に就任したドイツ人指揮官は、瞬く間にチームを掌握。見事に立て直しに成功し、わずか半年でビッグイヤー獲得に導いた。

　際立ったのが、シティ戦の強さだ。２位以下に圧倒的な差をつけてプレミアリーグを制覇したチームを相手にこれで３戦３勝。稀代の名将ジョゼップ・グアルディオラも為す術がなかった。

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　マンチェスター・ユナイテッドなどで活躍した元イングランド代表DFのリオ・ファーディアンドは試合後、「半年でこれを成し遂げるなんて、彼は魔術師に他ならない」と絶賛。こう続けている。

「チェルシーのスカッドは団結する必要があり、チームとして、個人として多くの疑いが持たれていたが、今では前進している。彼はこの国に来て、今シーズン、ペップ・グアルディオラのチームと３度対戦し、３回すべて勝つなんて」

　プレミアでは無双だったシティを三たび封じた手腕に、感心しきりだった。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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