現地時間５月26日、ポーランドのスタディオン・グダニスクでヨーロッパリーグ（EL）の決勝が開催され、マンチェスター・ユナイテッドはビジャレアルと激突した。

　４年ぶり２度目の大会制覇を目指すユナイテッドは、29分にセットプレーからジェラール・モレーノに先制を許すが、55分にマーカス・ラッシュフォードのシュートのこぼれ球に見事な嗅覚で反応したエディソン・カバーニが押し込み、同点に追いつく。

　その後、延長を含め勝ち越し点は奪えず、決着はPK戦に。互いに10人目までが全員成功する手に汗握る展開のなか、ユナイテッドは11人目の守護神ダビド・デ・ヘアが痛恨の失敗。惜しくもあと一歩のところで戴冠を逃す結果となった。

　試合後、英メディア『BT Sport』のインタビューに応じたラッシュフォードは、「思いを説明するのは難しい。ここには全員、勝つために来たからね」と、リーグ戦に続き、またもや２位で終わったことへの悔しさをぶつけている。
 

「リーグで優勝したのはマンチェスター・シティで、僕たちは２位に終わり、そしてELに勝ったのはビジャレアルで、僕たちはまた２位。それには何の意味もない。『惜しかったじゃないか！』なんてセリフは、僕は聞きたくない。あるのは勝者と敗者だけで、今日は僕らが負けた」

　それでも同時に、オレ・グンナー・スールシャール体制４年目となる来シーズンでのリベンジを誓うことも決して忘れなった。

「とにかく今僕が言えるのは、チームは絶対に諦めたりしない、ということだ。諦めるなんてありえない。監督も同じだ。彼は僕たちに諦めることを許したりなんかしない。来シーズンは、さらにビッグな情熱とともに帰ってくる。

　この後は解散して、頭をすっきりさせて、その後戻ってきてフレッシュな状態で再スタートを切るよ。オレが着任したとき、成長へのプロセスが示された。選手たちはみな、そのプロセスを信じている。そのプロセスはまだ終わっちゃいないんだ」

　逆襲に燃える赤い悪魔は、敗北の悔しさを胸に、来シーズンは９年ぶりのリーグ制覇、そしてELではなく、世界最高峰のチャンピオンズ・リーグで14年ぶりに栄光を掴むことはできるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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